1.半規管がSVV/ベクションを発現するか。 (SVV/ベクションと前庭眼運動系との関係)(健常人を対象) 垂直半規管(ことに後半規管)の興奮性反応がSVVの偏倚、ベクションの誘発を惹起した。SVVは興奮側と反対側へ偏倚、ベクションは同側へ誘発された。末梢・前庭眼運動系とSVV/ベクションの関係が示唆された。 回刺激併設椅子、刺激装置の改良、高次処理コンピューター環境の整備を行った。 2.半規管から発現するSVV、ベクション、眼球運動の様式や発現機序の検討。 SVV/ベクションの誘発には強い前庭刺激条件(加速度:100°/s以上)が必要であった。 3.半規管から発現するSVV/ベクションに対する視覚刺激の影響を検討。 周辺視野刺激を負荷することで、SVV/ベクションに変化が生じた。 SVV/ベクションに視覚-前庭覚相互作用に関係することが示唆された。 4.ベクションの姿勢保持への影響についての検討。 ベクションの方向と反対に向かう姿勢移動がみられた。 ベクションの身体運動系への関与が示唆された。
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