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2005 年度 実績報告書

酸化ストレスによる網膜毛細血管細胞死の防御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591754
研究機関島根大学

研究代表者

児玉 達夫  島根大学, 医学部, 助教授 (60215283)

研究分担者 枡田 尚  島根大学, 医学部, 助手 (80304278)
大平 明弘  島根大学, 医学部, 教授 (00169054)
キーワード酸化ストレス / 網膜毛細血管 / チオレドキシン / 周皮細胞
研究概要

平成16年度は,ラット網膜毛細血管を用いて酸化ストレスによるアポトーシスと細胞死を誘導し,チオレドキシン(TRX)が網膜血管周皮細胞の酸化ストレス死を遅らせ,防御的に作用することを明らかにした。平成17年9月には,この研究成果を第15回欧州眼科学会(ベルリン)にて発表した。平成17年度は,酸化ストレスが網膜毛細血管死に及ぼす因子として個体の加齢が影響するかどうかを調べた。
Long-EvansラットをCO_2で安楽死後,網膜を摘出した。Papain, DNaseで処理後,表面処理を施した円形カバーグラスを用い網膜毛細血管を圧着採取した。Trypan blue assayで毛細血管細胞の死亡率を確認した。2ヶ月齢の若年ラット群と15ヶ月齢の高齢ラット群で比較した。薬物無投与にも関わらず5時間後に2ヶ月例では5.2%の細胞死が,15ヶ月齢では14.5%の細胞死が観察された。50μM H_2O_2投与群とH_2O_2と10μg/ml TRXの共存下を比較したところ,2ヶ月齢ではTRXは酸化ストレス死を遅らせ防御的に作用したが,15ヶ月齢ではTRXの細胞死抑制効果は減弱していた。TRX自体は体内で誘導されるも直接内服摂取は困難なため,TRX以外の抗酸化作用を有し,酸化ストレスによる網膜毛細血管細胞死が抑制する薬物を検索した。
循環器作動薬で,抗酸化作用を有する塩酸カルテオロールは,血管細胞死を抑制しなかった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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