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2004 年度 実績報告書

レーザースペックル眼底血流計からみた脈絡膜微小循環変化

研究課題

研究課題/領域番号 16591762
研究機関大阪市立大学

研究代表者

白木 邦彦  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40162771)

研究分担者 河野 剛也  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40215190)
安宅 伸介  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40381983)
永田 智  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (80381995)
キーワードレーザースペックル / 眼底 / 血流計測
研究概要

49羽の有色家兎の眼底で、視神経乳頭から1乳頭径離れた部位に、豆まき状に各眼合計35箇所から40箇所に、近赤外光(810nm)と赤色光(610nm)の2種類のレーザーで光凝固を施行した。そして光凝固1、2,4、12、24週後に、光凝固部位、光凝固部同士の間の部位(光凝固間部位)、光凝固部位が離れた部位(非光凝固部位)の3カ所でレーザースペックル眼底血流計を用いて眼底血流を計測した。いずれのレーザーを用いても、観察期間中を通して、光凝固部位では光凝固間部位よりも有意に血流は低下していた。また凝固間部位では、非凝固間部位に比して血流は有意に低下していた。さらに近赤外レーザーでは、光凝固部位での血流に対する凝固間部位での血流の比は、2,4、12、24週後で1週後のものより低下していた。同様に、凝固部位での血流に対する非凝固部位での血流の比も12,24週後で低下していた。赤色光レーザーに関しては、光凝固部位での血流に対する凝固間部位での血流の比は観察期間中有意な変化をみなかった。しかし、凝固部位での血流に対する非凝固部位での血流の比は、12週後で低下していた。以上より、眼底に対するレーザー光凝固は、照射による血管の破壊によって血管の解剖学的構築を減少させるのみでなく、凝固間部位およびその周囲の非凝固部位での血管においても血流を減少せしめることが明らかとなった。なお、この傾向は赤色光レーザーよりもより脈絡膜深部に到達しうる近赤外光レーザーで顕著になるようであった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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