研究課題/領域番号 |
16591762
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
白木 邦彦 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40162771)
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研究分担者 |
河野 剛也 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (40215190)
安宅 伸介 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40381983)
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キーワード | レーザースペックル / 眼底 / 血流計測 / 沃素酸ナトリウム / 脈絡膜毛細血管 / 脈絡膜循環 |
研究概要 |
眼底病変部における脈絡膜微小循環変化がレーザースペックル眼底血流計でどのように検出されるかに関して、豆まき状光凝固により凝固部のみでなく凝固間部でも脈絡膜血流が減少することを前年度明らかにした。 本年度は、家兎眼に沃素酸ナトリウムを投与して脈絡膜循環を障害するモデルを用いた。沃素酸ナトリウムは網膜色素上皮を障害し、網膜色素上皮細胞を変性萎縮に陥らせる。その結果、脈絡膜毛細血管の維持に必要な血管内皮成長因子などの成長因子が網膜色素上皮細胞によって供給されなくなり、脈絡膜毛細血内皮細胞が変性萎縮に至るとされている。今回、沃素酸ナトリウムの投与により、家兎眼底の均質な褐色調は瀰漫性の脱色素領域のなかに点状の微小な色素塊の散在がみられ、網膜色素上皮の障害が確認された。このような網膜色素上皮の障害部位では、レーザースペックル眼底血流計で得られたSBR値は、沃素酸ナトリウム投与前と比較して85%に低下していた。沃素酸ナトリウム投与により二次的に脈絡膜毛細血管が脱落して状態にあると考えられることから、脈絡膜毛細血管における血流量は、脈絡膜動静脈を含めた脈絡膜全層での血流量のうちの多くても15%程度であることが推測された。また、光線力学的療法眼においてもレーザースペックル眼底血流計により脈絡膜血流の低下所見が得られているが、現在解析中である。
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