研究課題/領域番号 |
16591764
|
研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
妹尾 正 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (50206653)
|
研究分担者 |
千葉 桂三 獨協医科大学, 医学部, 講師 (60146181)
寺田 理 獨協医科大学, 医学部, 助手 (50326881)
石丸 慎平 獨協医科大学, 医学部, 助手
小原 喜隆 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70048354)
|
キーワード | 角膜内皮 / 培養増殖 / 細胞周期抑制因子 |
研究概要 |
現在、E2F1〜E2F3cDNAのクローニングを行い実験に用いている。現在のところサブクローニングを行い増やしたcDNDは、E2F1,E2F2、E2F3、DP-1でこれらは、角膜内皮細胞のG-1期抑制に深く関与していると思われる。またGFPをエレクトロポーレートし遺伝子導入に成功している。現在、最も良い電圧(角膜に恒久的な障害を残さず、最も効率の良いエレクトロポーレーターの設定)を検証中である。また、全長のE2FファミリーのcDNA特にE2F2の遺伝子導入をエレクトロポーレートで導入する条件を検証中である。一方、同様の方法を用いてクローニングしたP27のアンチセンスを白色家兎角膜内皮細胞に遺伝子導入しG-1制御の解明に努めている。この結果、p27アンチセンス導入を行うと、角膜内皮細胞はG-1後期からS期へと進行した。しかし、S期以降の進展は認められずS期チェック機構の抑制を受ける可能性が示唆されている。(論文投稿中)一方で、p27アンチセンス導入後に角膜内皮細胞は細胞間結合が低下することより、G-1期抑制と細胞-細胞接触阻害は深く関わっているものと思われる。今後、同様の方法で、細胞周期促進因子の遺伝子導入の効果、および細胞周期抑制因子のアンチセンス導入の効果を調べるとともに、これらのイベントの更に上位で細胞増殖抑制に関与していることが報告されているTGF-βとの関連性についても研究してゆきたい。
|