研究概要 |
(1)眼球光学系の波長毎の波面収差測定 自覚式波面センサーを可視領域の5つの波長で波面収差の測定を行えるように改良し、調節のない状態の人眼の波面 収差の測定を行った。その結果収差量を示すゼルニケ係数の値は波長と強い相関がみられた。また各個人で変化に違 いがあることがわかった。これらの成果を、大沼一彦、他.眼球光学系の波長ごとの波面収差測定.視覚の科学27:59-64,2006にて論文発表した。 (2)PSF解析装置による白内障眼、眼内レンズ挿入眼の光学データの解析 これまでの研究の基礎データにて、白内障眼のPSF測定が可能であり、白内障の混濁のタイプにより網膜像のコントラスト特性の違いが明らかになったが、さらに混濁情報にともなう散乱の影響などについて解析し、眼内レンズ挿入眼ついても解析した。これらの成果の一部はNegishi K, et al. Evaluation of optical function using a new point spread function analysis system in cataractous and pseudophakic eyes: preliminary results. Jpn J Ophthalmol. 200 6 Jan-Feb:50(1):12-9.にて論文発表した。 (3)Laser in situ keratomileusis 前後の前眼部構造の変化 エキシマレーザー屈折矯正手術の安全性に関わる手術前後の前眼部構造変化について、前眼部解析装置を用いて解析し、Nishimura R, Negishi K, et al. Evaluation of optical function using a new point spread function analysis system in cataractous and pseudophakic eyes: preliminary results. Ophthalmologyにて論文発表した。
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