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2004 年度 実績報告書

内因性カンナビノイドとプロスタグランディン転換代謝物測定法開発とその生理的意義

研究課題

研究課題/領域番号 16591816
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

小幡 徹  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (80119776)

キーワード内因性カンナビノイド / アナンダミド(AEA) / 2-AG / プロスタグランディン(PG) / COX-2 / PG-グリセロール / LC / MS / MS測定
研究概要

既にガスクロマト質量分析法(GC/MS/SIM)を用いて内因性カンナビノイドの一斉分析法を確立していたが、ルーチンに多数の臨床試料を迅速処理できるよう、高速液クロ質量分析法(LC/MS/MS)による分析法を検討し、GC/MS/SIM法に替わりうる測定システムを確立した(投稿中)。現在は、それらを用いて臨床試料での内因性カンナビノイドの定量を行い、臨床指標としての可否を検討している。そのうち、敗血症における血液浄化カラムの効果について、実際の試料での検討を行い、カラムによって血中の内因性カンナビノイド(特に2-AG)が除去出来ること、またその結果、臨床症状の改善につながる血液浄化が、2-AGの除去による可能性を示唆する結果を得た。
ウサギを用いた実験で、内因性カンナビノイドを打つことで、血圧の低下を起こすこと、またLPS同時投与で実験的な敗血症ショックを起こせることを確認した。この実験で、プロスタグランディン転換酵素の阻害剤をあらかじめ投与しておくと、ショックの程度が緩和されることを見いだした。このことは、内因性カンナビノイドがプロスタグランディン類似化合物に転換し、作用している可能性を示唆するものである(投稿準備中)。
一方プロスタグランディン転換代謝物は、標準試料を探す段階で、まだLC/MS/MS測定の検討にまで至っていない。またこれら転換代謝物を正確に定量するため、重水素標識化合物が必須であるが、その合成の方法については、化学合成または酵素による合成か検討を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 食道癌、肺癌患者の周術期血中エンドカンナビノイドの変動について2004

    • 著者名/発表者名
      桜井淑男, 小幡徹, 堀口徹, 鳥海和弘, 鹿瀬陽一, 谷藤泰正
    • 雑誌名

      日本集中医療学会誌(J Jpn Soc Intensive Care Med) 11

      ページ: 143-144

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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