研究課題/領域番号 |
16591818
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
小谷 穣治 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (80360270)
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研究分担者 |
大家 宗彦 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40309480)
細原 勝士 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40368527)
岡村 春樹 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60111043)
丸川 征四郎 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00030883)
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キーワード | IL-18 / 好中球 / 骨髄細胞 / エンドトキシン / 中心静脈栄養 / マウス / TNF / TNF receptor |
研究概要 |
1.野生株(WT)マウス骨髄(BM)細胞の細胞構成。Gr1、B200、TER119、Mac1抗体を用いて、WTマウスBMのGr1(-)細胞の1/3はB細胞系、Gr-1陽性細胞は大部分が成熟好中球であることを確認した。 2.WTマウスBM細胞のアポトーシス(Ape)誘導。我々が発見した「エンドトキシン(Etx)血症下でBM細胞が好中球への成熟過程でApo抵抗性を獲得すること」、「Etx血症下の幼弱BM細胞のApoがTNFR-p55に依存する」ことをTNFR-p55-/-マウスで確認した。 3.高純度マウス好中球分離法の確立。通常の比重遠沈法による好中球分離では純度85%だが、我々が工夫したtwo-component gradient systemで96%の純度が得られた。 4.末梢好中球のApo抑制におけるToll like receptor (TLR)-2の役割、TLR4 mutation(C3H/HeJ)とTLR2-/-マウス(C57BL6Back)を用いて、Etx血症モデル下の末梢好中球Apo抑制がTLR-4ではなくTLR-2 signalで起こることを証明した。 5.WTマウスの完全中心静脈栄養(TPN)法の確立.持続的な薬剤投与や免疫修飾栄養剤投与のIL-18によるBM細胞Apo制御への影響を検討するために非固定外頸静脈カテーテル留置によるTPN技術を確立した。 6.WTマウスの膵炎モデルにおけるIL-18の役割.Etxモデルに平行してセルレイン膵炎モデルで、好中球による膵組織破壊をIL-18-/-マウスで検討し、IL-18のprotectiveな役割を、その機序としてIL-18によるiNOS起源のNO産生の関与を発見した。 7.IL-18-/-マウスの繁殖.IL-18-/-マウスは繁殖しにくく、個体数の増加のため飼育環境を工夫するとともにアメリカから同遺伝子欠損マウスを購入した。
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