研究課題
基盤研究(C)
1.急性エンドトキシン(Etx)血症下における骨髄(BM)幼弱好中球アポトーシス(Ap)誘導とTNFR-p55の役割:TNFR-p55^<-/->マウスと野生株マウスを用いた急性Etx血症モデルにおいて、「Etx下でBM細胞数の減少がApによる事、その好中球への成熟過程でapoptosis抵抗性を獲得すること」、「Etx下の幼弱BM細胞のApがTNFR-p55に依存する」ことを明らかにした。2.Etx下におけるBM細胞Ap誘導とIL-18の役割:IL-18^<-/->マウスと野生株マウスを用いた同モデルにおいて、「Etx下のBM細胞のAp誘導においてIL-18はAp抑制シグナルを伝達する」事を、を用いて発見した。3.急性膵炎におけるIL-18の役割:IL-18^<-/->マウスと野生株マウスを用いたマウスセルレイン膵炎モデルで、急性膵炎下における内因性IL-18が膵組織に於けるiNos誘導Nitric Oxide産生を介して膵腺房細胞保護的な役割をもつことを明らかにした。4.ラットTPNの確立:右内頚静脈に自作のシリコンカテーテルを留置し、個別ケージにて無拘束下3日間のTPN管理を行うシステムを確立し、脱落症例が0%を達成した。5.ラットEtx血症下のBM細胞Ap誘導:我々がマウスで発見した「Etx血症下BM細胞のAp誘導、その好中球への成熟過程でのAp抵抗性の獲得」をSD雄性ラットでも確認した。6.不飽和脂肪酸脂肪乳剤静脈投与の急性Etx血症下の骨髄幼弱好中球と末梢好中球Apへの影響:n-6系脂肪乳剤とn-3系脂肪乳剤の3日間前投与により、脾臓細胞、末梢赤血球の細胞膜成分の脂肪酸分析を行い、それぞれの細胞膜成分の変化を確認した。また、n-3系脂肪乳剤はn-6系脂肪乳剤に比べて、急性Etx血症モデルにおけるBM細胞細胞と末梢血成熟好中球のApを増加させる事を発見した。7.ヒト好中球Apに於けるIL-18の役割:ヒトボランティア末梢血から分離した好中球培養系で、recombinant human IL-18がapoptosisを抑制し、その機序としてERKとPI-3 kinaseの関与を明らかにした。8.ヒト好中球のEtxによるAp抑制の短鎖脂肪酸による制御:ヒトボランティア末梢血から分離した好中球培養系で、EtxよるAp抑制を短鎖脂肪酸、とくに酪酸(C4)が解除する事、その機序として、GP receptor以外の経路を介したCaspase活性によることを明らかにした。
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