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2004 年度 実績報告書

Ca結合タンパク遺伝子群の口腔癌における発現異常の分子生物学的免疫組織的検索

研究課題

研究課題/領域番号 16591820
研究機関千葉大学

研究代表者

小河原 克訓  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助手 (20372360)

研究分担者 小野 可苗  千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (60344983)
武川 寛樹  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (80173558)
鵜澤 一弘  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教授 (30302558)
丹沢 秀樹  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50236775)
キーワードCa結合タンパク / マイクロアレイ解析 / 口腔癌 / ATP2A遺伝子群 / ATP2B遺伝子群 / S100遺伝子群
研究概要

口腔癌、前癌病変、正常組織に関して独自に開発したDNAチップを用い、さらに、Affymetrix社製GeneChipもデーター併用して、癌、前癌病変、正常組織におけるCa結合タンパク遺伝子群の各種遺伝子の発現状態を網羅的に明らかにするために以下の実験を行った。
1)口腔扁平上皮癌由来細胞株5株について、RNAを抽出・精製してマイクロアレイ解析を行った。
2)アレイ解析の結果からポンプ、チャンネル、濃度維持、その他の機能などの機能別、あるいは、細胞膜上、小胞体膜上、小胞体内、細胞質内など局在により分類した遺伝子群としての動向を調べ、特に特徴的な遺伝子を口腔扁平上皮癌の分子腫瘍マーカー候補として同定した。
3)これらの候補遺伝子についてRT-PCR, Real Time PCRにより、半定量的、定量的に発現変動状態を確認した。
候補遺伝子が多くあるが主なものとしては、小胞体内カルシウムポンプとしてはATP2A遣伝子群の発現増強、細胞膜上カルシウムポンプとしてはATP2B遺伝子群の発現減弱、小胞体内カルシウム維持タンパクとしてはcalsequestrin 1遺伝子の発現減弱、S100遺伝子群の発現滅弱などが挙げられた。
本年度は、これらの遺伝子群の構成遺伝子の発現状態をRNAレベルで確認したので、来年度、これらの遺伝子について免疫染色によりタンパクの局在と発現状態を正常、前癌病変、癌のそれぞれについて検討し、腫瘍マーカーとして用いることができるかどうかを検討する。
これらの結果により診断精度の向上、予後や癌の進展の予測、治療法の立案への応用をはかる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Sarcoendoplasmic reticulum Ca2+ ATPase type 2 downregulated in human oral squamous cell carcinoma2004

    • 著者名/発表者名
      Endo Y, Uzawa K, Mochida Y, Shiiba M, Bukawa H, Yokoe H, Tanzawa H
    • 雑誌名

      Int J Cancer 110

      ページ: 225-231

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2012-11-02  

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