研究課題
平成16年度は器官培養法とモデルマウスを組み合わせて用いて以下の成果をあげた1.器官培養法にアンチセンス法およびRNA干渉法を組み合わせて用いてBMP2がマウス胎仔臼歯歯胚発生の進行(J.Oral Biosci.2004)及び舌の形態形成に重要な役割を果していることを明らかにした。2.器官培養法を用いてHGFは舌の横紋筋形成細胞の移動、予定筋芽細胞の分裂を促進するが、舌の筋芽細胞の分化は抑制することを明らかにした(Eur.J.Oral Sci.2004)3.ラット咬筋の生後発達過程において飼料の違い(固形、液状飼料)により誘導される咬筋表現型変化の調節にIGF、その受容体及び結合蛋白質の発現変化を調べ、これらの遺伝子が重要な役割を果たしていることを示唆した(Arch.Oral Biol.2004,Cell Tissue Res.2004)。4.マウス胎仔舌横紋筋発生におけるBMP、PDGF、FGFなど多数の増殖因子mRNA発現プロフィールの記載を行った。その結果、BMP、PDGF、FGFが体肢の骨格筋においてこれまで報告されている発現プロフィールとは異なっていることを観察した。6.無歯、(Miマウス)マウスを用いて生後発達過程における咬筋表現型の変化に、吸綴から咀嚼への転換という後天的な影響より遺伝的にプログラミングされた因子の影響の方が大きいことを示した。7.筋ジストロフィーモデルマウスを用いて、骨格筋再生に重要な役割を果している筋衛星細胞のプールのサイズが、体肢の筋よりも咬筋の方が大きいことを明らかにした(Am.J Physiol ; Cell Physiol in press)。現在老化促准マウス(Klotho)の骨格筋標本を採取中である。
すべて 2005 2004
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