研究課題/領域番号 |
16591877
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
池尾 隆 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (40159603)
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研究分担者 |
鎌田 愛子 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (50140215)
田村 功 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70278571)
合田 征司 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (70351476)
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キーワード | 肥満 / 骨芽細胞 / アディポサイトカイン / 漢方薬 / レプチン / アディポネクチン / real time RT-PCR / I型コラーゲン |
研究概要 |
【in vitro実験系】培養骨芽細胞機能に及ぼすアディポサイトカインの影響について マウス由来骨芽細胞株(MC3T3-E1)を用い、まず、アディポネクチンレセプター(AdipoR1およびAdipoR2)の遺伝子発現をRT-PCR法にて確認した。次に、同細胞にアディポネクチンを添加して培養した。培養細胞よりmRNAを抽出し、石灰化能を左右する細胞外マトリックスタンパク質のI型コラーゲンおよび骨芽細胞-破骨細胞間のコミュニケーションに関与するM-CSFの遺伝子発現をreal time RT-PCR法にて検索した結果、I型コラーゲンの遺伝子発現が減少し、M-CSFの遺伝子発現が増加していた。 【in vivo実験系】単純性肥満マウスの血中アディポサイトカイン濃度の変化と漢方薬投与の効果について 生後3週齢のJcl:ICRマウスに特殊配合高脂肪飼料を投与したところ、13週齢で著明な体重差が生じた。そこで13週齢より6週間漢方薬(単純性肥満改善薬)を投与し、19週齢の通常飼料投与群(N群)、高脂肪飼料投与群(C群)、高脂肪飼料・漢方薬投与群(CH群)の体重、臓器重量を測定、また、血液生化学検査を行った。 体重はC群で増加したが、CH群ではN群と同じレベルまで改善した。また、肝重量はC群で有意に増加していた。血清総コレステロール量はC群、CH群ともに有意に上昇していたが、血清酵素活性(GOT、GPT、ALP、LDH)、タンパク質含量、無機質含量には変化がなかった。ELISA法にて測定した血清インスリンおよびアディポネクチン濃度はC群、CH群ともに、N群に比べ有意に上昇していた。一方、血清レプチン濃度は、C群、CH群ともにN群に比べ有意に増加していたが、C群に比べCH群で有意に減少していた。
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