研究概要 |
1.要介護高齢者(痴呆性老人も含む)に対して,摂食機能の低下ならびに誤嚥性肺炎罹患にともなう介護度の重度化予防を目的に,摂食・嚥下リハビリテーションと口腔ケアシステムを「口腔機能の向上支援」と称して体系化し,その結果をDysphagia Research Society (DRS) Fifteenth Annual Dysphagia Research Society Meeting, March 8-10, 2007 (Vancouver) にてOral Hygiene Intervention for Patients with Chronic Dysphagia : The Japanese Experienceとして発表した. 結果:「口腔機能の向上支援サービス」を介護予防施策に導入した.施策遂行のための具体的な手法については「介護予防と口腔機能の向上(医歯薬出版)」,「歯科衛生士のための介護予防(クインテッセンス)」として公表した. 2.学会名:84^<th> General Session & Exhibition of the INTERNATIONAL ASSOSIATION FOR DENTAL RESEARCH(演題: Response property of trigeminal spinal nucleus in IAN-transected rats)にて,損傷下歯槽神経再生過程における延髄侵害受容ニューロンの可塑的変化における電気生理学的研究について成果発表を行った. 結果:IAN切断後3日目には、下唇相当部を含む顔面領域に受容野を持つ侵害受容ニューロンは検出されなかったが、14日から60日目において検出率が増加した。WDRのBGは、切断後14日目で最も高くなり、60日目で正常のレベルに戻ったが、機械刺激に対する応答は、切断後14日から60目目まで比較的高い値を示した。下唇相当部を含む顔面領域に受容野を持つWDRは、切断後14日目で拡大し、60日目において縮小し、ほぼ正常レベルに戻った。
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