研究課題
基盤研究(C)
本研究ではβディフェンシンの遺伝子導入による抗腫瘍性効果を明らかにするために、1)(直接的作用)βディフェンシンの遺伝子導入での強発現による移殖扁平上皮癌の抗腫瘍性、2)(間接的作用)βディフェンシンのfusion vectorを用いたDNAワクチンによる悪性リンパ腫への抗腫瘍性について検討を行った。βディフェンシン強発現の腫瘍への直接的な影響を観察するために、アデノウィルス発現ベクターを用いてヌードマウスに移殖した扁平上皮癌に遺伝子導入を行った。その結果、βディフェンシンを遺伝子導入したものでは、コントロールに比較し扁平上皮癌のmassの直径は有為に小さく、腫瘍への直接的影響が確認された。次いで、間接的影響を確認するために、マウスに腫瘍を移殖後、DNAワクチンの注射を行った。A20 lymphomaが生着したBALB/cマウスの大腿筋中にin vivoエレクトロポレーション法によって腫瘍抗原断片の遺伝子とを連結させた発現ベクターを導入しβディフェンシン-腫瘍抗原断片のフュージョンタンパク質を発現させた。その結果、DNAワクチンを導入したほうが、コントロールに比べてマウスの生存率の有為な延長がみられた。
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