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2006 年度 実績報告書

骨代謝系による歯科材料の安全性評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16591913
研究機関広島大学

研究代表者

田中 伸征  広島大学, 病院, 講師 (30253090)

研究分担者 白井 憲一  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (20325179)
荒川 真  広島大学, 病院・助手 (60379881)
野村 雄二  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (80218370)
岡崎 正之  広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (30107073)
澤尻 昌彦  広島大学, 病院・助手 (20325195)
キーワード歯科材料 / 安全性評価方法 / 遺伝毒性 / 骨代謝系 / エストロゲン活性
研究概要

歯科材料におけるリスク評価は,酵母や培養細胞によるエストロゲン様活性物質に対するバイオアッセイやサルモネラ菌や発光細菌を用いての変異原性,遺伝毒性化学物質の検出法が開発され,歯科材料のリスク評価にも適用されている。しかしながら,いずれも、細菌や遺伝子組換えを行った酵母や培養細胞であり、より厳格な試験法のために脊椎動物における化学物質の体内動態の解析が望まれている。最近、骨粗鬆症と性ホルモンとの関係から、骨芽細胞にエストロゲンレセプター(ERα、ERβ)が存在することが明らかとなり,骨代謝における骨芽細胞および破骨細胞の役割とこれを調節する因子としてのLANKLおよびOPG等のサイトカインの役割が明らかになっている。そこで、本研究では、骨芽細胞を培養した骨代謝系において、これらの細胞が産出するタンパク,特にサイトカインに注目して,内分泌撹乱化学物質および遺伝毒性化学物質に対する歯科材料の安全性評価法を確立しようとするものである。そのために、骨芽細胞の培養を行い、骨代謝系において化学物質に暴露された場合の産出されるmRNAの定性、定量を行った。さらに、骨芽細胞の形態変化を明らかにし、骨芽細胞の産生するタンパクの定性、定量および細胞の形態変化による歯科材料の安全性評価法の開発を行っている。これらのバイオアッセイにより、各種歯科材料の安全性評価を実施している。特に、歯科材料における高分子材料から溶出する重合開始剤やフタル酸エステルなど、環境ホルモンとして疑われている化学物質について、重合体からの溶出挙動および溶出した化学物質の定性、定量を行い、遺伝毒性との関連も視野に入れつつ、その安全性評価を試みた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] High-risk human papillomavirus type 16 E7 oncogene associates with Cdc25A over expression in oral squamous cell carcinoma2007

    • 著者名/発表者名
      U.K.Bhawal
    • 雑誌名

      Virchows Archiv 450

      ページ: 65-71

  • [雑誌論文] UCN-01(7-hydroxystaurosporine)induces apoptosis and G1 arrest of both primary and metastatic oral cancer cell lines in vitro2007

    • 著者名/発表者名
      A.Otsubo
    • 雑誌名

      Oral Surgery, Oral Medicine, Oral pathology, Oral Radiology and Endoontics 103(3)

      ページ: 391-7

  • [雑誌論文] Genetoxicity of dental resin polymerization initiators in vitro2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Nomura
    • 雑誌名

      Materials Science : Materials in Medicine. 17(1)

      ページ: 29-32

  • [雑誌論文] Estrogenic activity of phthalate esters by in vitro VTG assay using primary-cultured Xenopus hepatocytes2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Nomura
    • 雑誌名

      Dental Materials Journal 25(3)

      ページ: 533-7

  • [雑誌論文] Gene Expression of Receptor activator of NF-κB ligand in MC3T3-E1 Osteoblast Cells after Carbon-ion and Gamma-ray Irradiation2006

    • 著者名/発表者名
      M.Sawajiri
    • 雑誌名

      Bulletin of Experimental Biology and Medicine 11

      ページ: 566-72

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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