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2004 年度 実績報告書

露出歯髄にEnamel Proteinsを用いた象牙質の形成誘導について

研究課題

研究課題/領域番号 16591921
研究種目

基盤研究(C)

研究機関昭和大学

研究代表者

中村 幸生  昭和大学, 歯学部, 助教授 (40207931)

研究分担者 渡辺 治爾  昭和大学, 歯学部, 講師 (90191783)
村上 宜子  昭和大学, 歯学部, 講師 (10297038)
キーワードEnamel Matrix Proteins (EMD) / 象牙質 / 免疫組織化学 / 歯髄 / 創傷治癒 / type I Collagen / DSP / shenthlin
研究概要

本研究の目的は、Enanel Matrix Proteins (EMD)によって生じた硬組織が□修復象牙質であることを明確にするため□その形成機序が歯の発生期にみられるprimary dentinを擬態するものであるかを明らかにするため、組織学的に観察すると共に各種抗体を用いて免疫組織化学的検索を行い検討した。実験には24匹の成熟したミニブタの切歯72本を用いた。断髄を施した後、EMD(実験群)と水酸化カルシウム(対照群)により露髄面を覆った。術後、4日から12週間にわたり実験歯は経時的に抜歯され、通常に従い組織標本の作製をそれぞれ行った。実験歯は、光学顕微鏡によって観察されるとともに、抗type I collagen, DSP, sheathlinそしてEMD抗原を用いて免疫組織化学な検索が行われた。 EMDを投与した歯では全症例において大量の修復象牙質の形成が観察された。水酸化カルシウムで処置された歯において形成された修復象牙質は、EMD症例と比べ、明らかに形成量が少なく、露出歯髄面を効果的にbridgingするものではなかった。
免疫組織化学的検索では、Enamel Matrix Proteins (EMD)が適応された部位において約4週間にわたって発現されていた。さらに、損傷を受けた歯髄組織において象牙質形成に関与するproteinsの発現は、EMDを投与した歯の方が約2週間早く認められた。以上の結果から、Enamel Matrix Proteins (EMD)は、断髄を行った歯において修復象牙質形成という形で急速な歯髄創傷治癒を引き起こす潜在能力を有している事を示すものと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Immunohistochemical Characterization of Rapid Dentin Formation Induced by Enamel Matrix Derivative.2004

    • 著者名/発表者名
      Nakamura Y, Slaby I, Matsumoto K, Richie H.H, Lyngstadaas S.P.
    • 雑誌名

      Calcif Tissue Int. 75(3)

      ページ: 243-252

  • [雑誌論文] Enamel matrix derivative (EMDOGAIN^<【○!R】>Gel)を用いた修復象牙質の形成誘導について -形態学および免疫組織化学的検討-2004

    • 著者名/発表者名
      中村幸生, 松本光吉
    • 雑誌名

      日本歯内療法学会雑誌 25(1)

      ページ: 5-13

  • [雑誌論文] EMDOGAIN^<【○!R】>Gelを用いた修復象牙質の形成誘導について2004

    • 著者名/発表者名
      中村幸生
    • 雑誌名

      別冊Quintessence グローバルエンドドンテイクス,(クインテッセンス出版) 別冊

      ページ: 43-46

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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