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2005 年度 実績報告書

新規簡易貼付型ブラキシズム検出装置による大規模疫学ならびに臨床介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591949
研究機関岡山大学

研究代表者

水口 一  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30325097)

研究分担者 前川 賢治  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (20304313)
窪木 拓男  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
キーワード睡眠時ブラキシズム / クレンチング / 咀嚼筋痛 / 簡易型筋電系 / 疫学研究 / 顎関節症
研究概要

本研究では,我々が開発した簡便かつ客観的に睡眠時ブラキシズム(Brux)を評価することの出来る小型貼付型Brux測定装置(BiteStrip-)を用いて,(1)青年層のBrux頻度と頭頚背部の筋痛との関連を検討する,(2)高頻度で生じたエラーの原因と思われる東洋人特有の皮膚抵抗に対応した改良型装置の開発を行った.
対象は,高校生ならびに専門学校生のうち,本研究の参加に同意が得られた195名ならびに96名である.これら被験者にBiteStrip-を配布し,咬筋相当部皮膚に貼付して就寝させた.また,信頼性(κ=0.59)があらかじめ確認されている2名の検者が頭頸背部筋の圧痛検査を行った.この際,片側15部位の圧痛の有無を評価し,圧痛ありの部位の合計を圧痛点数とした.BiteStrip-によるBrux評価は,Bruxイベントの回数が40,75,125回をCut-offとした4段階にてそれぞれスコア0から3として評価し,Spearmanの順位相関係数にて関連性を検討した.
装置未返却者29名と,エラー表示もしくは表示なし52名を除いた高校生127名と専門学校生83名を最終被検者とした結果,両被検群ともに,総圧痛点数とBrux頻度の間に有意な相関は認められなかった(高校生/専門学校生:p=0.61/0.11,ρ=-0.05/0.18).これより,青年層においてはBrux頻度と頭頸背部の筋痛には関連が認められないことがわかった.
一方,この疫学研究より得られた結果,すなわち高頻度にエラー表示が発生する問題点を解決すべく,起動プログラムならびに皮膚通電感知センサーの仕様変更を行い,改良型Brux測定装置を開発した.そこで,新旧BiteStrip-の測定結果を比較して本改良点の効果について検討した.Brux陽性と診断された6名に5日間,新旧両方のBiteStrip-を貼付させ,その結果を比較した.6名が連続使用した5日間のうち,旧BiteStrip-では,エラー表示は14個(46.7%)であったのに対し,新BiteStrip-では1個(3.3%)と明らかにエラー発生率は低下した(p<0.01,Chi-Square test).これより新BiteStrip-は,旧型に比べ,東洋人に用いてもエラー表示が格段に少なく,優れた性能を示した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] The sensitivity and specificity of miniature bruxism detection device.2005

    • 著者名/発表者名
      Minakuchi H, Clark GT, Haberman PB, Maekawa K, Kuboki T.
    • 雑誌名

      The program and abstract of the 2005 joint meeting of the American Academy of Oral Medicine and American Academy of Orofacial Pain.

      ページ: 227-228

  • [雑誌論文] 新規貼付型ブラキシズム診断装置の診断精度に関する研究-Polysomnogramとの比較-2005

    • 著者名/発表者名
      水口 一, 前川賢治, 窪木拓男, Glenn T.Clark.
    • 雑誌名

      第6回口腔顔面痛懇談会 第10回The Japan Academy of Orofacial Pain共催学術集会抄録集

      ページ: 43

  • [雑誌論文] 新規貼付型ブラキシズム診断装置の診断精度に関する研究-Polysomnogramとの比較-2005

    • 著者名/発表者名
      水口 一, 前川賢治, 窪木拓男, Glenn T Clark.
    • 雑誌名

      第19回日本顎頭蓋機能学会学術大会 プログラム・抄録集

      ページ: 54

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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