研究課題
基盤研究(C)
まず、顎運動測定器に関しては以前に顎運動測定器の共同開発を行っていた(株)松風よりWindowsベースの新しい測定器であるMM-J2の提供を受け使用できることとなったため、現有のMM-JIのホストコンピュータ移行作業は中断している。ただし、顎運動解析のためのソフトウェアについてはVisual Basic(Microsoft社製)およびVisual Fortran(DEC社製)を用いWindowsベースでのソフト開発を進めている。また、研究室において本研究とは別に進められていた新測定器の開発が最終段階となっており、より簡便で高精度の測定システムが利用可能となりつつあるため、本研究での最終段階では新測定器で測定を行うことが可能となる予定である。次に歯列形状測定についても、松風より提供されたレーザー計測器を用いることで、短時間での歯列模型形状測定が可能となった。また、顎運動計測パラメータについては、顎運動解析ソフトの開発と連動しており、限界運動解析に関してではあるが、各種の詳細な数値化が可能となっている。現在検討しているパラメータについては、可及的に測定機種や基準座標系に依存せず、将来的には異なる測定装置間でも測定結果の比較が可能であり、顎運動評価の基準となり得るように整備しているところである。この研究結果についてはその一部を第111回日本補綴歯科学会学術大会にて報告した。さらに、事前調査としての官能試験、咀嚼能率に関しては現在調査中であり、これらの概要が決定した後、学内の臨床試験管理センターの協力の元、倫理委員会への研究計画の提出、インフォームドコンセントの作成に進む予定である。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (2件)
日本補綴歯科学会雑誌 48(111回特別号)
ページ: 113
ページ: 134