研究分担者 |
松浦 正朗 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (10089451)
森田 雅之 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (50308384)
長島 義之 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (30389415)
渡津 章 産業技術総合研究所, サステナブルマテリアル部門, 研究員 (90358375)
寺岡 啓 産業技術総合研究所, セラミック研究部門, 研究員 (00357542)
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研究概要 |
(1)プラスチックインプラントの設計・製作(渡津、寺岡担当) インプラント形状の決定:臨床で使用されているインプラントに類似した形態で、犬下顎骨への埋入を考慮した形態を検討した。スレッドタイプとシリンダータイプについて検討したが、スレッドタイプのチタンコーティングが困難であることからシリンダータイプを採用した。 (2)酸化チタンのスパッタリングおよびチタンコーティングの評価(渡津、寺岡担当) 実験用プラスチックインプラント表層に産業技術総合研究所中部センター所有の表面構造制御装置(多元スパッタリング装置:アネルバ製L-332S-FHS)を用いてアクリリックレジン製インプラント表面に酸化チタン層をコーティングした。コーティング層の表面性状を走査型電子顕微鏡およびelectron prove micro-analyzerで評価した.その結果,チタンコーティングの表面は鏡面様に滑沢であり,プラスチック表面にチタンの薄膜が形成されていることが確認された.この結果の一部はA.Watazu, K.Teraoka, H.Kido et al. : An inverted observation technique for interactions between titanium oxide and cells on commercially pure titanium, Key Engineering Materials 309-311:363-366.2006で報告した. (3)試作インプラントの犬の下顎骨への埋入(城戸,松浦担当) ビーグル犬一頭の下顎小臼歯郡を抜歯し,約3ヶ月後に実験用インプラントを埋入した. (4)プラスチックインプラントのオステオインテグレーションの組織学的評価(森田,長島担当) 埋入から6週間後,実験用インプラントを含む組織標本を製作した.光学顕微鏡似よりインプラント-骨界面を観察したところ,チタンコーティングは骨組織と直接接触しており,いわゆるオステオインテグレーションが確認された.
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