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2004 年度 実績報告書

骨形成タンパク質を用いた血管柄付異所性誘導骨作製に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16591978
研究機関弘前大学

研究代表者

織田 光夫  弘前大学, 医学部, 助手 (30359492)

研究分担者 朝比奈 泉  東京大学, 医科学研究所・幹細胞組織医工学部門, 助教授 (30221039)
丸岡 豊  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (10323726)
福井 朗  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (70241479)
キーワード血管柄付誘導骨 / r h BMP-2 / 培養粘膜 / 血管柄付骨粘膜弁 / 血管新生因子
研究概要

1 血管束周囲への誘導骨作製
血管束周囲にr h BMP-2を応用して誘導骨を作製することにはすでに成功していた。しかし、十分な量の誘導骨を作製する目的で、種々の血管誘導物質をr h BMP-2に先立って応用することを試みた。予め賦型されたシリコンモールド内にラットの大腿動静脈を挿入、コラーゲンを担体とする種々の血管新生因子を異なる濃度で応用した。血管束周囲の血管の新生、肉芽の形成に優れていたのはb FGFであった。すでにr h BMP-2で作製した範囲の倍の大きさのモールドに充満した肉芽組織が形成された。これに種々のタイミングでr h BMP-2を滴下して誘導骨の形成を待っている状態である。
2 血管柄付骨粘膜弁の作製
ラットの口腔内から、口蓋、歯肉、舌、頬粘膜を採取して、種々の培地を使って培養を試みた。十分な量の粘膜細胞の培養は困難であったが、ようやく3cmシャーレにコンフルエントになる条件を見出した。角化細胞単独ではないが、実験の主旨には反しないので、これを回収してコラーゲンシート上で再度コンフルエントな状態になるのを待ち、シートとともに血管柄付脂肪、筋肉上に自家移植した。この複合組織をシリコンモールド内に挿入して、一定の期間を経た移植片の状態を組織学的に観察中である。この脂肪、筋肉組織に対してr h BMP-2を応用すれば骨組織が誘導されることは確認済みであるので、移植された粘膜が十分なものであれば、血管柄付骨粘膜弁の作製が可能になる。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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