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2006 年度 実績報告書

口腔前癌病変に対する5-アミノレブリン酸による光線力学療法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 16591990
研究機関浜松医科大学

研究代表者

田中 秀生  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助手 (30362205)

研究分担者 橋本 賢二  浜松医科大学, 医学部, 教授 (60094166)
加藤 文度  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (60204492)
キーワード光線力学療法 / 5-アミノレブリン酸 / 口腔前癌病変
研究概要

1)投与法・・・5-アミノレブリン酸を(1)塩酸酸性のもの、(2)水酸化ナトリウム緩衝液にてpHを調整したもの、(3)メチルエステル化したもの、の3種を局所投与して実験を行った。
2)薬剤の吸収・取り込み・・・前年までに、局所塗布から一定時間後に薬剤を洗い流しても、プロトポルフィリンの生成が洗い流さない場合とほぼ同様に観察されることがわかった。この事実をさらに詳細に検討するため、薬剤と組織との接触時間を変化させてプロトポルフィリンの組織内蓄積量を計測した。舌粘膜への薬剤接触時間を1分、5分、10分、30分、240分の条件として、上記3種の薬剤でそれぞれプロトポルフィリン量を計測(ホモジネートし溶媒中に抽出したものを蛍光分光高度計で計測)した結果、接触時間の影響はごくわずかであり、短い薬剤接触時間でも薬剤の取り込みがあることがわかった。
3)薬剤の局在・・・薬剤の局在については、凍結切片の蛍光顕微鏡像から、粘膜上皮層にプロトポルフィリンの集積が見られることが確かめられた。粘膜基底層より深部にはほとんど集積がない。このことから口腔白板症などの口腔粘膜基底層よりも浅い病変に有効であることが示唆された。
4)非観血的薬剤取り込み評価・・・分光測光分析装置PMA-11での計測結果も上記2)を裏付ける結果であった。計測の再現性は良好で、臨床応用も可能な状態である。
5)治療効果・・・これまでに家兎正常皮膚、舌粘膜での反応を確かめた。上皮の軽度の浮腫を認めた。更に病変モデルを使用して継続実験が必要と考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 光線力学療法を施行した口腔白板症の2例2007

    • 著者名/発表者名
      田中秀生, 加藤文度, 橋本賢二, 他
    • 雑誌名

      HOSPITAL DENTISTRY & ORAL-MAXILLOFACIAL SURGERY 19巻1号(印刷中)(未定)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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