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2005 年度 研究成果報告書概要

口腔癌におけるangiogenin遺伝子の発現と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 16591999
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

岸本 晃治  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (40243480)

研究分担者 佐々木 朗  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00170663)
研究期間 (年度) 2004 – 2005
キーワードangiogenin / 口腔癌 / RNA interference / 血管新生因子 / 血管新生 / リボソームRNA / 増殖 / 浸潤・転移
研究概要

【目的】Angiogenin(Ang)は血管新生蛋白であり、血管内皮細胞において核へ移行し核小体に集積する。そして、リボソームRNAの転写を刺激し、リボソームの産生、蛋白質への翻訳、細胞増殖を誘導する。最近、AngはリボソームRNAの転写を介して、癌細胞の増殖にも関与していることが明らかとなった。本研究では、口腔癌におけるAngの発現とその機能について検討した。
【方法】1.口腔扁平上皮癌患者からの生検標本におけるAngの発現を免疫組織学的に調べた。2.各種口腔癌細胞におけるAngおよびVEGFの産生量をELISAにて測定した。そして、AngおよびVEGFの発現が高いHSC-2細胞を選択して、Angに対するRNAi constructを遺伝子導入し、puromycinで選択後安定導入株を作製した。3.Vector controlおよびAng-RNAiの安定導入株細胞1×10^6個をそれぞれヌードマウスの皮下に植え付け、RNAi in vivoモデルを作製した。4.マウスを15日目に屠殺し、腫瘍組織をホルマリン固定後、パラフィン切片標本を作製し、免疫組織学的に調べた。
【結果】1.正常口腔粘膜上皮にはAngの発現は認められなかったが、癌組織ではAngの発現が核と細胞質に認められた。2.各種口腔癌細胞株のAngとVEGFの分泌レベルは、それぞれ異なっており、HSC-2細胞がAngとVEGFを多量に分泌していた。3.ヌードマウスに植え付けられたAng-RNAi導入株は、control vector導入株に比べ劇的な増殖抑制を示した。4.Ang-RNAi導入株の腫瘍組織では、血管新生が阻害され、PCNAの発現の低下も認められた。
【結論】口腔癌においてAngは血管新生のみならず癌の増殖においても重要であることが示唆された。

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公開日: 2007-12-13  

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