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2005 年度 実績報告書

体内電気水圧破壊装置を応用した内視鏡下唾石摘出法の開発に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16592007
研究機関九州大学

研究代表者

中山 英二  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (60172467)

研究分担者 河津 俊幸  九州大学, 大学病院, 助手 (20294960)
中村 典史  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (60217875)
中村 誠司  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (60189040)
徳森 謙二  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (40253463)
岡村 和俊  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (20346802)
キーワード体内電気水圧結石破砕装置 / 悲観血的 / 内視鏡 / 唾石摘出術 / 結石破砕 / 唾液腺 / 開発 / 低侵襲
研究概要

非観血的唾石摘出法として電気水圧衝撃波を利用した体内唾石破壊法の開発を計画した。唾石への応用は海外に散見されるが、内視鏡を挿入するのに唾液管の切開を必要とした。そこで我々は非観血的に内視鏡を挿入し、唾石を破壊するシステムの構築を目指した。今回の研究はそのシステムの臨床応用のための基本的施行手技の確立を目的とした。
そこで、唾石破壊のための電気水圧衝撃波の至適発生条件を検討した。検討したparameterは、印加電圧のpower level、衝撃波のshot数である。計9個の唾石をin vitroに衝撃波を照射し、唾石を破壊するのに必要な衝撃波の強度を明らかにした。
その結果、破壊されたのは7/9個(77.8%)であった。破壊は、power level 10-90%、で得られ、破壊は各power levelとshot数の積の積算効果により達成されることと、破壊に必要な照射回数は唾石の湿重量や容積に関連することが明らかとなった。ただし、石灰化が高度で大きな唾石は破壊しえないことが明らかとなった。
さらに、衝撃波発生に関わる発熱を調べたところ、実験的にはpower level 50、回数60回で12.6Jの発熱が確認された。このことより実際の施行時には低温の生理食塩液で潅流し、冷却する処置が必要なこともわかった。
これらの基礎データをもとに臨床応用を試みた。まず体内電気水圧衝撃装置の先端部分のProbeを挿入可能な高画質で微細径(外形1.35mm)の専用の唾液腺内視鏡を特注により作製した(POLYDIAGNOST社、ドイツ)。そして顎下腺唾石を有し、唾石の手術的摘出が適応であるが、保存的療法を強く希望した20才の女性患者に本法を適応した。上記の内視鏡と体内電気水圧衝撃装置を応用したところ、重篤な傷害もなく、約4×3mmの唾石の破壊に成功した。その成果を英文学術誌に発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] A newly developed interventional sialendoscope for a completely non-surgical sialolithectomy using intracorporeal electrohydraulic lithotripsy.2006

    • 著者名/発表者名
      Nakayama E, Okamura K, Mitsuyasu T, Kawazu T, Nakamura N, Nakamura S, Yoshiura K
    • 雑誌名

      J Oral Maxillofac Surg. (in press)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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