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2004 年度 実績報告書

凍結保存自己幹細胞(骨髄由来間葉系幹細胞)を用いたハイブリッド型人工骨の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16592018
研究機関北里大学

研究代表者

山崎 安晴  北里大学, 医学部, 講師 (00210401)

研究分担者 瀬崎 晃一郎  北里大学, 医学部, 講師 (20216542)
大井田 新一郎  鶴見大学, 歯学部, 助教授 (10114745)
キーワード再生医工学 / human bone marrow cell / 自己血清培養
研究概要

骨髄からに骨芽細胞の分離法を確立するとともに,ヒトへの臨床応用を目指すため,現在はヒトの細胞を培養するにあたっても使用されるウシ胎児血清に替わって,免疫学的にも安全な自己血清の培養法の確立とヒト骨髄間葉系細胞から骨芽細胞を分離・保存・増殖の確立するため以下の実験を行った。
【実験】(1)in vivoでヒト骨髄間葉系細胞の骨分化の確定:FBS培養下、自己血清培養下でのヒト骨髄間葉系細胞をそれぞれハイドロキシアパタイトペレット上に播種し、それを動物(ヌードマウス)移植し、埋入後4週での骨組織のviabilityを検索した。(2)FGF存在下での,自己血清培養とヒト血清培養とのヒト骨髄由来葉系細胞の増殖性の比較:in vitroでの細胞増殖数を検討。
【結果】(1)FBS培養下、自己血清培養下のいずれのヒト骨髄間葉系細胞においても、骨組織形成は確認された。しかし骨組織形成量は両者培養下とも僅かであり、その差は明らかではなかった。またヒトミトコンドリア免疫染色により形成された骨組織はヒト由来のそれと確認された。(2)FGF存在下の自己血清培養が最も細胞増殖能に優れていた。
【考察】FBS培養下、自己血清培養下のヒト骨髄間葉系細胞のいずれにおいても骨組織形成が認められたが、その形成量が軽微であったことから、ヒト骨髄間葉系細胞を埋入前にデキソメサゾン+アスコノビン酸による誘導で前骨芽細胞へ分化させるが必要であること、また骨髄由来間葉系細胞を増やす意味からFGFの存在下の自己血清培養が適当と推察された。来年度は凍結保存されたヒト骨髄細胞の自己血清培養、ヒト骨髄由来間葉系細胞(Mesenchymal Stem Cells : MSC)の自己血清培養についても上記検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 上顎前歯部歯槽骨切りにオトガイ形成術を併用して治療を行った骨格性上顎前突の1例2004

    • 著者名/発表者名
      笠井久美子, 府川俊彦, 山崎安晴
    • 雑誌名

      東京矯正歯科学会雑誌 14(1)

      ページ: 35-44

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 口腔外科および形成外科的立場から見た顎矯正手術2004

    • 著者名/発表者名
      山崎安晴
    • 雑誌名

      第8回顎顔面手術手技研究会 8

      ページ: 26-32

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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