研究分担者 |
小野 眞紀子 (池田 眞紀子) 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (00267113)
松本 裕子 日本大学, 松戸歯学部, 講師 (50221594)
藤井 彰 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70102564)
山本 浩嗣 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (00102591)
平山 晃康 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (10189871)
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研究概要 |
歯性感染症からメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)とメチシリン耐性白色ブドウ球菌(MRCoNS)を分離し、以下の研究を行った。1ブドウ球菌が分離される症例数とMRSAおよびMRCoNSが分離される症例数および分離頻度:(1)歯性感染症192症例の膿より黄色ブドウ球菌(S.aureus)7株、白色ブドウ球菌(S.epidermidis)2株を分離した。(2)歯性感染症192症例に対するS.aureus, S.epidermidisの分離頻度はそれぞれ3.6%と1.0%であった。(3)MRSAおよびMRCoNSが分離された症例数は2症例、1症例であり、歯性感染症192症例に対するMRSA、MRCoNSの分離頻度は1.0%、0.5%であった。2MRSAの抗菌薬に対する感受性:MRSAおよびMRCoNS全株が感受性を示した抗菌薬は、アルベカシン、リファンピシン、バンコマイシンであった。それぞれの抗菌薬に対するMRSAのMICは2,0.1,2mg/Lであり、MRCoNSのMICは1,0.1,1mg/Lであった。3beta-lactamese産生能:MRSAおよびMRCoNS全株においてbeta-lactameseは認めなかった。4mecAgeneの有無:MRSA全株においてmecAgeneを認めた。MRCoNSでは認めなっかた。5MRSAおよびMRCoNSの特徴的病態:1症例のMRSA感染症例以外で皮下膿瘍の形成が認められた。6全身疾患とMRSAおよびMRCoNSの関係:糖尿病症例は1例であった。7治療法による治療効果:処置法は、切開排膿・ドレナージを行い、炎症・膿瘍部を洗浄し治癒を得た。
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