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2005 年度 実績報告書

歯科全身麻酔時の揮発性吸入麻酔薬による心筋保護作用の細胞内メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16592032
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

宮前 雅見  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20298821)

研究分担者 堂前 尚親  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60115889)
杉岡 伸悟  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (90278573)
小谷 順一郎  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (40109327)
キーワードsevoflurane / preconditioning / heart / ischemia / alcohol / Mitochondrial K_<ATP> channel / Protein kinase C
研究概要

Sevofluraneは心筋に対してIschemic Preconditioning (PC)様の虚血心筋保護効果を有する。また、慢性アルコール摂取も同様に虚血再灌流障害を軽減することが報告されている。今年度はsevofluraneがアルコールによる虚血心筋保護効果を増強するか否か、およびその相互作用におけるProtein Kinase C (PKC), Mitochondrial K_<ATP> channel (Mito K_<ATP>)の関与について検討した。【方法】モルモットを用い,Langendorff灌流心で全群に30分間虚血,120分間再灌流を行った。これを対照群(CTL群)とし,sevoflurane PCとしてセボフルラン(1MAC)を虚血前に10分間投与後,10分間wash outした(SEV群)。アルコールPCは2.5%アルコールを6週間摂取により誘発した(2.5%EtOH群).2.5%EtOH+S群では2.5%EtOH群にセボフルランをSEV群と同様に投与した。さらにPKC拮抗薬のchelerythrineおよびMitochondrial K_<ATP> channelの拮抗薬の5HDを2.5%EtOH+S群に虚血前20分間灌流した群(2.5%EtOH+S+CHE群,2.5%EtOH+S+5HD群)を作成した。左心室圧(LVDP),左室拡張終期圧(LVEDP),心筋梗塞サイズついて各群間で比較検討した。【結果】再灌流後,SEV群,2.5%EtOH群,2.5%EtOH+S群の3群ではCTL群に比べ,LVDPは有意に高値を示し,LVEDP,ISは低値であった。2.5%EtOH+S群では,2.5%EtOH群,SEV群の梗塞縮小効果をさらに増強した。
また,CHE,5HDの投与によりこの効果は消失した。
【考察】SevofluraneはPKC,Mito K_<ATP>の活性化を介しアルコールPCを増強することが判明した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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