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2005 年度 実績報告書

クロニジンが下歯槽神経ブロックの効果に与る影響

研究課題

研究課題/領域番号 16592034
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

真鍋 庸三  福岡歯科大学, 歯学部, 助教授 (90248550)

キーワードα2-Agonist / 下歯槽神経ブロック / 局所麻酔効果 / 循環動態 / 鎮静作用 / Bispectral Index / 電気歯髄刺激
研究概要

α_2-Agonist(クロニジン)経口投与を下歯槽神経ブロックに併用した場合に局所麻酔薬(8万倍希釈エピネフリン含有2%リドカイン、3%メピバカイン)の局所麻酔効果の増強および延長の程度、およびその副作用について検討した。さらに、脈波・コロトコフ音記録計GP-303を用いた循環動態の測定およびクロニジンによる副作用の一つである鎮静催眠作用の程度を評価するためにBISモニターを装着した。予備実験として行った8万倍希釈エピネフリン含有2%リドカインと3%メピバカインによる下歯槽神経ブロックの効果時間の比較検討結果(日本歯科麻酔学会雑誌,2005,33.(3),p369-372)より、本研究の測定時間は、4時間に決定した。クロニジンは長時間作用性の局所麻酔薬の効果は延長しないと報告されているが、我々の研究においても8万倍希釈エピネフリン含有2%リドカインを使用した場合、作用は延長せず循環抑制と鎮静効果のみが出現したので中止し、3%メピバカインによる研究のみに絞った。8人のボランティアに対しそれぞれ2回ずつの研究を行った。1回は、局所麻酔1時間30分前に4μg/kgのクロニジンを内服させ3%メピバカインにて下歯槽神経ブロックを行った。もう1回は、前投薬なしで同様に3%メピバカインにて下歯槽神経ブロックを行った。
クロニジンにより、3%メピバカインによる局所麻酔作用は有意に延長されたが、血圧、脈拍数、BIS値も有意に低下した。以上の結果より本方法は、催眠、低血圧、徐脈などの副作用が強いためモニターなどの設備が調っていない施設においての臨床応用は難しいものと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 3%メピバカインによる下顎孔伝達麻酔の効果2005

    • 著者名/発表者名
      真鍋 庸三
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 33・3

      ページ: 369-372

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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