研究課題/領域番号 |
16592071
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
米田 雅裕 福岡歯科大学, 総合歯科学講座, 助教授 (10253460)
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研究分担者 |
廣藤 卓雄 福岡歯科大学, 総合歯科学講座, 教授 (10189897)
前田 勝正 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (00117243)
阿南 壽 九州大学病院, 講師 (80158732)
濱地 貴文 九州大学病院, 講師 (80198811)
椛島 浩明 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (20214504)
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キーワード | P.gingivalis / T.forsythia / 混合感染 / 増殖促進 |
研究概要 |
辺縁性歯周炎は歯肉溝に棲息する細菌によって発症する感染症であるが、近年、単一の細菌ではなく、複数の細菌の混合感染によって引き起こされていることが明らかになってきた。Porphyromonas gingivalisとTannerella forsythiaは、しばしば活動性の歯周炎局所から同時に分離されており、このことはこれらの細菌が歯周局所で何らかの共役作用を及ぼしている可能性を示している。 われわれは以前、これらふたつの細菌がマウス膿瘍モデルにおいて相乗的な病変形成を引き起こすことを報告した。また、P.gingivalisとT.forsythiaをマウスに混合感染させると、接種したT.forsythiaの量に依存して、P.gingivalisに対する抗体価が増加した。このことはP.gingivalis、T.forsythiaがマウス混合感染後、異なった免疫反応を引き起こしている可能性を示唆している。あるいは、これらの細菌は、接種した局所での増殖に何らかの相互作用を及ぼしているかもしれない。 今回われわれは、混合感染の影響をin vitroの実験系を用いて検討した。その結果、T.forsythiaの超音波抽出物を培地に添加すると、P.gingivalisの増殖が濃度依存的に促進された。 以上の結果より、P.gingivalisとT.forsythiaをマウスに混合感染させるとT.forsythiaがP.gingivalisの増殖を促進すると考えられる。 今後は、他の細菌同志の混合感染についても検討を行う予定である。
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