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2004 年度 実績報告書

咬合性外傷とアタッチメントロスとの関連性

研究課題

研究課題/領域番号 16592076
研究機関九州歯科大学

研究代表者

横田 誠  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (40107298)

研究分担者 芳賀 健輔  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (80014380)
久保田 浩三  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (60161676)
内藤 徹  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10244782)
田代 芳之  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (50236519)
キーワード咬合性外傷 / くさび状欠損 / abfraction / DCS
研究概要

本研究は、通常の咬合力の繰り返しが歯頸部付近に応力の集中が生じさせ、付近のセメント質・象牙質にも破壊や剥離をもたらし。その結果、線維性結合組織の破壊、骨の吸収、歯肉退縮、歯周ポケットの形成を引き起こさせるという従来には述べられていない仮設を設定した。これは歯周組織破壊の新しいリスクファクターを提示する可能性のある研究である。
【材料および方法】
被験歯は、生理食塩水中に保存されていた、ヒト抜去上顎第一・第二小臼歯を使用した。多用途型定荷重圧縮試験器にて歯に対しての応力試験のデータを採取し、コンピュータ上でデータ解析を行なう。試験歯の作製には、根尖部を即時重合レジンを用いて土台を作成し、その土台が円筒形リング中に入るように調整した。試験歯を2%メチレンブルー溶液に浸漬した状態で、5kgf荷重を頬側咬合頭に対して100万回の繰り返し荷重負荷試験を行った。観察は、歯根表面の象牙質やセメント質の構造的な変化を調査するためにメチレンブルーに染色後、実体顕微鏡、電子顕微鏡を用い経時的に観察を行った。
【結果および考察】
亀裂は、実験開始前と比べて20万回時において、歯冠側から根尖側へ向けて明らかな亀裂の伸展が観察された。100万回時においては亀裂幅の増大が見られた。また、30万回時において歯質表層の剥離が観察され、その後100万回になるにっれて剥離部位の増大が認められた。
長期的な咀嚼あるいは咬合力などの繰り返し応力負荷により歯根表面構造に破壊が生じ、その結果、臨床的に突発的な予期しない歯周組織破壊との関連性を示唆する。同時にこの結果は、従来考えられてきた一次性咬合性外傷は可逆的反応であるとの概念をも変える可能性もある。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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