研究概要 |
研究の目的 1.プラーク中の歯周病原菌の有無と定量をReal-Time PCR法を用いて行い、歯周病の重症度と治療法選択に関しての細菌検査の有用性について検討する。 2.歯周ポケット内の細菌叢モニタリングをすることで、再発の予測が可能かどうか検討する。 研究の概要および結果について 1.昭和大学歯科病院歯周病科の来院患者で同意の得られた方に対し、プラーク採取および臨床データの収集を行った。 2.初診、スケーリング・ルートプレーニング終了時、1ヵ月後、2ヵ月後にプラーク採取を行い、各時期におけるP.gingivalis, T.forthysia, T.dentieolaの有無とその割合を検査した。また、2ヵ月後に3種類の細菌のうち、1菌種でも陽性だった歯周ポケットに対し、塩酸ミノサイクリンを注入し、陰性になるまで行った。 3.以上の検査の結果から、歯周病原菌のモニタリングが病態の変化に関係しているか、また再発や進行の目安となるかどうかについて検討を行う予定であったが、目標となった症例数を満たすのに時間がかかり、治療継続中の症例が多数あるため、それらの症例の治療終了を待って統計学的な検討を行う予定である。
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