研究概要 |
目的 かかりつけ歯科医機能が推進される中,全身的合併症を有する高齢者の歯科治療の機会が増加している。それに伴い,自院で治療するかどうかの判断に悩みかつグレーゾーンに陥り,治療の遅れや判断を誤る危険性も高まっている。インターネットを取り巻く環境は利便性が高まる一方でメール機能やセキュリティホールを悪用するタイプのウイルスや悪質な不正アクセスが増加しており,利用者のセキュリティ対策の必要性がますます高まっている。そこで,セキュアな通信を重視した新たなネットワークと遠隔カンファレンスシステムの構築および実験的運用を試みた。 システムの概要 センターシステムを設置している本学附属病院から約30km離れた一次歯科医療機関との間に,Internet Protocol-Virtual Private Network(以下IP-VPN)接続によるWAN(広域通信網)の構築を試みた。IP-VPNはIPネットワーク上に第三者がアクセスできない仮想的なプライベートネットワークを構築し,特定のユーザー同士で専用線のような通信を可能にするサービスで,バックボーンを流れるトラヒックを送信元や宛先などの組み合わせごとに分類し,トンネリングして特定サイト間での通信を実現する。IP-VPNの構築に際してはFLET,S GroupAccessライト(NTT)を利用し,回線は県内のどの地域が拠点になっても100%網羅できる点を重視してISDN回線とした。データ暗号化により,仮にデータスキャンをされたとしても解析することができないなど,よりセキュアな通信が可能となった。また,配信された画像をデジタルプロジェクターで投影する遠隔カンファレンスの試みは,動画表示時の一時停止やコマ送りに失敗するなどのトラブルが発生したので,次年度検討することした。 成果公表 1)第46回日本歯科医療管理学会総会・学術大会(平成17年6月26日;東京)にて口演発表 2)第54回東北公衆衛生学会(平成17年7月22日;福島)にて口演発表
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