• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

市町村における成人歯科保健対策と禁煙支援の連携推進に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16592098
研究機関日本大学

研究代表者

尾崎 哲則  日本大学, 歯学部, 教授 (20194540)

研究分担者 上原 任  日本大学, 歯学部, 助手 (40424741)
押川 麻衣子  日本大学, 歯学部, 助手 (80386127)
キーワード歯周疾患対策 / 禁煙支援 / 市区町村 / 連携事業 / 健康日本21
研究概要

本研究は、市区町村における禁煙支援を歯科領域から推進するための施策づくりの方法を探るとともに、推進支援用のマニュアルを作成することを目的としてきた。
成人歯科保健と禁煙支援事業の実施状況について、前年度までの資料を分析し、さらなる市区町村へのアンケート調査を行った。調査の結果、歯周疾患検診も含めて、規模の大きな自治体ほど成人歯科保健事業の実施率が高い状況は従来と同様であったが、実施方法では規模の大きい自治体ほど委託型が多く、小規模の自治体では直接実施している傾向がみられた。しかし、歯科保健指導の実施は、ほぼ直接実施の傾向がみられた。
また、すべての成人歯科保健事業で禁煙関連の実施をしている自治体は少ない。一部の事業で実施している自治体は、市では人口の規模が小さいほど低くなる傾向がみられたが、町村では規模に関わりなくあまり差がなかった。一方、禁煙関連事業での歯周疾患関連の教育等の実施状況は、市では人口規模が小さくなるに従って低下する傾向があった。町村では人口が小規模なところほど高かった。
市町村合併後の成人歯科保健事業は、大規模自治体では若干増加傾向であるが、小規模な自治体では減少傾向がみられた。
上記の状況を踏まえ、地域での歯科医療の担い手である歯科診療所からの禁煙支援が可能であれば大きく推進する。現在、各地区歯科医師会で試みがはじまり、その結果を分析した結果、歯科診療所での歯科衛生士を活用して行うことにより、成功率は約20%ではあったが、ある程度の成果が得られた。今後は、保健センターや地域歯科保健事業との連携が課題であろう。
17年度に作成した市区町村保健センターでの歯科からの禁煙支援プログラムおよびリーフレットを配布し、機会のあるごとに利用を勧めた。その結果、一つの参考資料として価値は見いだされたが、一部使い勝手のよくないとの指摘があり、修正して最終版を作成した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 歯科での禁煙治療の意義をどう考えるか?2006

    • 著者名/発表者名
      尾崎 哲則
    • 雑誌名

      治療 88・10

      ページ: 2563-2565

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi