研究概要 |
平成16〜17年度はアメリカ看護歴史学会(American Association for History of Nursing 以下「AAHN」と略す)のホームページ掲載のNursing History Center, Museums and Archivesの情報に基づいて、主要34施設の概略をまとめた。 平成18年度は、上記34施設から先駆的な基礎整備を行なっていると判断した以上の機関・施設を選び査察した。査察の主要項目は、開設目的、運営(特に組織的位置づけ、財源、運営スタッフ等人的確保)開設から現在に至る経過史料の内容と保存状況、活用状況(特に管理の教育用としての活用状況、研究上の活用状況)である。 1.ペンシルバニア大学看護学部バーバラベイツ看護歴史研究センター(Barbara Bates Center for the Study of the History of Nursing, School of Nursing, Pen-U)、大学看護学部の組織として位置づけられて、現に活動を行う。大学院教育、史料の保存と活用、AAHNの学会誌AAHN Nursing History Reviewの編集医員長を創刊号上出す。 2.フレンズ病院内看護歴史博物館(The Museum of Nursing History) 以前はペンシルバニア病院内にあったが、現在はフィラデルフィア近郊のFriends Hospital内の一隅に設置されている。 また、世界の看護歴史関連資料の保存と活用、保存機関と抱える問題、看護歴史研究の動向を把握するために、 1.アメリカ看護歴史学会第23回学術集会(2006.9.23〜10.1 Hayo clinic College, Centinuing Nursing Education ; Rochester, Minnesota)のセミナー「国際看護歴史センター」に参加した。プレゼンターは、ペンシルバニア大学看護学部バーバラセンターから52名、イギリス1名、カナダ1名、アイルランド1名であり、今後の情報交換の対象となり得る。 その他、医学関連施設として、以下2施設から情報を得た。 1.フィラデルフィア最古の病院ペンシルバニア病院の病院建築と設備(中央手術部・図書資料室・遊歩道つき庭園)の保存と活用。 2.フィラデルフィア医学博物館(図書・標本教材・絵画)の保存と活用 以上を整理考察し、報告書を作成した。
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