研究課題/領域番号 |
16592110
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
伊東 美佐江 山口大学, 医学部, 講師 (00335754)
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研究分担者 |
谷田 憲俊 山口大学, 医学部, 教授 (30140437)
正村 啓子 山口大学, 医学部, 教授 (40145339)
MELBY Carolyn・Sue 国立国際医療センター(研究所), 研究員 (80379940)
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キーワード | 意志決定 / 患者の自律 / 家族 / 看護師 / 医師 / 批判的思考能力 / コミュニケーション能力 |
研究概要 |
本研究の目的は、医療に対して行う意思決定において、実際に家族がどのように関与しているのか、また、医師や看護師と患者や家族の意思決定様式に関する認識を明らかにすることである。そして、医療現場に携わる医師や看護師のコミュニケーション能力と批判的思考能力の実態を明らかにすることである。調査の内容は、年齢・性別・婚姻状況・最終学歴などの基本情報、医療における意思決定への認識と好み、家族の医学的決定への関与であり、批判的思考能力を測定するためにCalifornia Critical Thinking Disposition Inventory(日本語版)を、コミュニケーション能力を測定するためにSwets P.によって作成された"How Well Do You Communicate"の翻訳版を使用している。 全病床数500床以上の2ヶ所の総合病院において調査を実施し、現時点で看護師から280部が返送され、医師から58部が返送され、患者から122部が返送され、患者の家族から27部が返送されている。現在、結果を解析中である。 看護師からの調査結果から、回答された看護師の内、患者の家族から病名を告げないでほしいと依頼を受けたことがあると回答したものの割合は約三分の一で、患者の家族から予後を告げないでほしいと依頼を受けたことがあると回答したものの割合は、約四分の一であった。大半の看護師が、患者が意思決定できる能力があったとしても、患者の家族は医療における意思決定に重要な役割を持っていると認識していることが明らかとなっている。
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