研究課題/領域番号 |
16592110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (00335754)
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研究分担者 |
谷田 憲俊 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30140437)
正村 啓子 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40145339)
MELBY Carolyn Sue 国立国際医療センター(研究所), 研究員 (80379940)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 意思決定 / 患者 / 自律 / 家族 / 看護師 / 医師 / 批判的思考能力 / コミュニケーション能力 / Communication Skill |
研究概要 |
全病床数500床以上の2ヶ所の総合病院において、両生命倫理審査委員会より承認を受け、調査を実施した。 約2〜3割の看護師と医師が、患者の家族から病名未告知や予後未告知の依頼を受けたことがあると回答した。 大半の患者が、治療などが決定される討論の場にいる、意見が自由にいえる機会がある、意見は医療者に聴かれている、治療に対する同意が求められている、意思が医療者に尊重されている、医療者との関係は良いと回答した。約四割の患者と約六割の看護師と医師が、患者さんに判断する能力があり、重要な治療法などの医学的な決定を患者さんに代わって家族が行ってもよいと思うときがあると回答した。また、患者とその家族の今患者に行われている治療に関する認識では、意見は医療者に聴かれている、意思が医療者に尊重されている、重要な治療法などの医学的な決定を医師と共にしている、自分で重要な治療法などの医学的な決定をしていると、患者の方が家族より有意に高得点を示した。しかし、病気が悪化すればするほど、病気について詳しく説明してほしい、たとえどのように悪いことでも、詳しく知らせてほしい、病気に関する情報は治療と同じくらい重要であるでは、患者より家族の方が有意に高得点を示した。 患者に判断する能力があり重要な治療法などの医学的な決定を行うときに、最も望む患者の意思を決める方法は、約3割の患者、約5割の家族、約7割の看護師と医師が、医師や家族とともに十分に相談した後に患者さんが最終的に決める方法を回答した。意思決定の判断能力がある患者の重要な治療法などの医学的な決定の際の意思決定方法の好みは、患者と家族は様々な決定方法を選択した。 看護師と医師、患者やその家族は、意思決定能力のある患者だとしても、患者の家族は医療における意思決定に重要な役割を持っていると認識していることが明らかとなった。
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