研究課題/領域番号 |
16592111
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
森田 敏子 熊本大学, 医学部, 教授 (30242746)
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研究分担者 |
木子 莉瑛 熊本大学, 医学部, 講師 (40253710)
南家 貴美代 熊本大学, 医学部, 助手 (80264315)
有松 操 熊本大学, 医学部, 助手 (50289659)
松永 保子 熊本大学, 医学部, 教授 (50269560)
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キーワード | 達成動機 / 模擬患者 / 看護技術 / 教育方法 / 看護学生 / 吸引 |
研究概要 |
平成16年度の科学研究費の採択を受け、熊本大学医学薬学研究部の医学薬学研究部等倫理委員会に「達成動機を刺激する模擬患者を用いた看護技術教育方法の開発に関する研究」の研究計画書を提出し、7月の同委員会に倫理審査を諮り、「倫理99号」にて研究の承認を得た。 当初予定していた模擬患者の協力が相手方の事情にて得られなかったため、急遽、九州大学医療系統合研究センター登録の模擬患者に協力要請を行った。吸引の看護技術テスト前に模擬患者(6名)と事例検討を行い、会話内容と苦痛の表情など患者の反応について打ち合わせ、11月に模擬患者のシミュレーションを行った。 看護学生には研究の主旨及び倫理的配慮について説明し、研究の主旨に賛同し協力が得られた学生(32名)を研究の対象とした。 研究データ収集のための模擬患者を用いた吸引の看護技術テストは12月に行った。 吸引の看護技術テストの前後に、達成動機及び自己効力感、模擬患者を導入した看護技術試験等についてのアンケート調査を行い、テスト前後の意識を比較検討している。看護技術テストはビデオに録画し、現在分析中である。 模擬患者を対象に吸引の技術を行った学生からは、「患者の部屋に入った時から苦しそうで、学生と行う技術試験とは全然違う雰囲気がでていた。」「緊張感があり、本当の患者さんのように接することができ、とても勉強になった。」「模擬患者に接してコミュニケーションの取り方や技術の了解を得ることが難しかった。」「緊張感があり、学生と接する時より意識して言葉を選び、しぐさにも注意していたと思う。」「臨地実習に行った時の緊張感を知ることができるので、実習に行く前に行いたいと思った。」などの反応があり、達成動機を刺激することができた。 平成18年度は、「注射の技術」について、患者への説明責任と技術獲得度を確認し、看護技術方法への示唆を得る予定である。
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