研究課題/領域番号 |
16592116
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研究機関 | 東京医療保健大学 |
研究代表者 |
島田 智織 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (90347245)
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研究分担者 |
小松 美穂子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (50134169)
梶原 祥子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (10299985)
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キーワード | 看護基礎教育 / 母性看護学 / 妊婦健康診査 / e-learning / CSCL |
研究概要 |
最終年度である平成18年度は、試験的運用によるデータ分析を行なった。また、学生アンケートをもとにプログラムの修正・追加を行なった。 1.e-learningの運用結果の分析 (1)利用状況の分析:提供対象者の29.6%が利用した。このうち25%は単独でコンテンツを利用した。残りは複数での利用であった。当初想定していたよりも利用者は少なかった。このことの原因には、「プログラムの内容と学生の状況的なニーズのマッチング」「プログラム利用に必要な時間の確保」といった問題が挙げられる。状況に応じて利用できるプログラムの充実や通年での提供といった改善が必要である。複数人数でのプログラム利用から協調学習の存在が示唆できるが、掲示板を利用するといったシステム内での学生間のコミュニティは作られなかった。把握のための方法論の工夫が必要である。 (2)アンケート結果の分析:e-learningの利用者はほぼ快適にシステムを利用した。また、「大変役に立った」「役に立った」という評価が大半であった。利用しなかった学生の理由は、「実習中で時間がなかった」「利用の仕方がわからなかった」というものであった。コンピュータリテラシーに苦手意識をもつ学生では、他の学生とともに利用することで克服するものがいた。一方で、利用したいと考えながら利用できなかった学生からは「使い方を詳しく教えてほしかった」という要望があった。特にプログラムの提供開始当初にコンピュータリテラシーをサポートする体制が必要である。
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