研究課題/領域番号 |
16592116
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
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研究機関 | 東京医療保健大学 (2006) 茨城県立医療大学 (2004-2005) |
研究代表者 |
島田 智織 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (90347245)
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研究分担者 |
小松 美穂子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (50134169)
梶原 祥子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (10299985)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 基礎看護教 / 母性看護学 / 妊婦健康診査 / e-learning / CSCL |
研究概要 |
本研究の目的は、基礎的な知識を段階的に実践的な能力へと発展させていくために基礎看護学と母性看護学領域とが連携して作成する(1)e-learningシステムの完成と(2)その試験的運用による学習実態、教材価値の検証であった。 1.システムの完成:学内の講義・演習から臨床実習へと進む学習パスがよりスムーズとなるような構成とした。(1)妊婦健診に必要な看護ケアを「事例編(妊婦側)」と「確認編(看護職)」のそれぞれの視点から学ぶ。(2)「妊婦健診に特有の技術」と「基礎看護技術」の関連を学ぶ。(3)クイックテストからなる「基礎知識編」で教科書的知識を確認する。 2.運用結果:対象学生に2ヶ月間コンテンツの提供を行なった。(1)29.6%が利用し、内25%は単独でコンテンツを利用した。残りは複数での利用であった。利用者人数、時間は「事例編」、「確認編」、「基礎知識編」、「基礎看護技術」の順に多かった。利用回数は、「基礎看護技術」、「事例編」、「確認編」、「基礎知識編」の順に多かった。(2)自記式アンケートによれば、利用者のほぼ全員が「大変役に立った」「役に立った」と評価した。使用しなかった学生の理由は「実習中で時間がなかった」「利用の仕方がわからなかった」であった。「通年で提供してほしい」「使い方を詳しく教えてほしい」との要望があった。なお、利用者の大半が快適にシステムを利用した。 3.今後の課題:(1)従来の研究者らの成果に比し利用率が低い。「内容と学生ニーズのマッチング」「利用に必要な時間の確保」といった問題があると考える。解決策としては、通年での提供や学習時期に応じた内容の工夫が挙げられる。(2)コンピュータリテラシーの問題を他の学生と共に利用することで克服した学生がいた一方で、利用できぬままに期間がすぎる学生もいた。特に利用の開始時期のサポート体制が必要である。
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