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2006 年度 実績報告書

安全な看護ケアを行うために必要な看護師数の算出方法に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16592118
研究機関日本赤十字看護大学

研究代表者

酒井 美絵子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (50363792)

研究分担者 川村 佐和子  青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (30186142)
鶴田 恵子  日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (70386788)
城生 弘美  群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (60247301)
習田 明裕  首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (60315760)
村田 加奈子  首都大学東京, 健康福祉学部, 研究員 (70381465)
キーワード看護学 / 安全なケア / 外来化学療法
研究概要

【研究目的】外来化学療法を安全に提供するために必要な看護師数の算出方法を見出すために必要な、外来化学療法における看護師の業務実態および業務環境の実態を明らかにすることを目的とした。
【研究方法】「外来化学療法」を実施している医療機関の「外来化学療法室」に勤務する看護師を対象として、タイムスタディ調査を行った。スタッフからの聞き取り、治療室内の見学により治療室に関する基礎的データを得た。調査は本学倫理委員会の承認を得た後に、医療機関の管理者および治療室内のスタッフに承諾を得た上で行なった。患者に対しても協力依頼について書面および口頭にて説明を行った。データは統計的に処理を行なった。
【結果】(1)外来化学療法実施前には、医師の診察が行われた結果を受けて薬剤部での抗がん剤のミキシングおよび治療室内での準備が開始され、それぞれの役割分担とその連絡体制、情報の共有化がなされていた。(2)外来化学療法室内で行われている看護師の業務では「職員間の連絡・指示・調整」が最も多く、次いで「情報収集・カルテ確認」「記録」「ケア関連会議」「輸液薬と指示の確認」の順であった。(3)治療方法別ではCEFのほうがPTXよりも「助言・指導」「輸液の実施」「患者の状態の確認・観察」に時間をかけており、「輸液の実施」「滴下の確認」「患者の状態確認・観察」の回数が多い傾向にあった。(4)輸液管理のアルゴリズムを用いた分析では、頻度、時間ともに(1)「輸液薬と指示の確認」が一番多く、ついで(10)「患者の状態の確認・観察」「巡視・観察」、(11)「ポンプアラーム対応」であった。(5)今回の結果による確認の行為を確実に行なうための時間は、少なくとも(1)は5分、(7)は20秒、(8)は20秒、(10)は1分、(11)は40秒、(12)は20秒以上かかっており、多くても(1)は5分、(7)は2分、(8)は2分40秒、(10)は5分、(11)は5分、(12)は40秒以上の時間が必要であることが考えられた。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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