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2004 年度 実績報告書

変革期における看護職ミドルのキャリア開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16592122
研究機関静岡県立大学

研究代表者

小寺 栄子 (加納川 栄子)  静岡県立大学, 看護学部, 教授 (20233918)

研究分担者 渡會 丹和子  国立大学法人秋田大学, 医学部・保健学科, 教授 (10220948)
東川 佐枝美  静岡県立大学, 看護学部, 講師 (60290186)
神谷 千鶴  国立大学法人秋田大学, 医学部・保健学科, 助手 (80361236)
キーワード看護職のキャリア発達 / キャリアトランジション / キャリア開発 / 女性のキャリアサイクル
研究概要

初年度の平成16年度は、中年期の看護者に半構成的なインタビューを行い、自己のキャリアの歩みの過程を回顧してもらい、その中に潜んでいるキャリアの軌跡を検討し、特徴的なキャリア発達のパターンとキャリア発達面での問題点と課題を見いだすことにより、キャリア発達に影響を及ぼしているであろう影響要因を明らかにすることを目的に活動を行った。また看護職の大部分を占める女性のキャリア発達とそれへの影響要因についても探った。
対象者は、中年期にありかつ現時点でも看護実践現場で独自の専門性を生かしながら活動を続けている女性の看護者5名に対して半構成的なインタビューを行い、看護職に就く前後から現在に至るまでの自己のキャリアの歩みの過程を回顧してもらった。インタビューを通して語られたそれらの体験やエピソードの中に潜んでいる自己のキャリアの軌跡を語ってもらい、それらを対象者の了解を得た上でメモや録音をして記録し、その後、逐語録に整理し内容の分析を行った。
その結果、個々の看護者は独自の人生上の出来事に遭遇しながら、それらをきっかけにキャリアトランジションを迎え、移行期を経ながら、次の新たな段階へのキャリア発達を重ね看護職としてのキャリアを重ねている姿が明らかになった。キャリアトランジションを迎えるきかっけは個々様々であるが、それらの経験を通して、自己の看護職としてのあり方を模索し、また置かれた状況への対応能力の不足などに気づき、それらに対処するための模索を経て、自己の看護者としての姿勢やあるべき姿(看護師像)に気づき、更に新たな段階を迎えている点においては共通した特徴が見いだされた。模索期を支える存在として、役割モデルとなるような先輩や上司あるいはメンターがあげられ、また組織からの役割付与や期待が推進力となっていた。今回の対象者は、比較するとハイフライヤーに属し、自己の専門領域と専門性をキャリアの中で築いてきており、自己の職業生活への自信と将来展望を自律的に追究していた。また女性看護者の職業発達にとっては、個人が置かれた心理社会的な条件が、職業生活や職業観にかなりの影響力を持っていることが明らかになった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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