研究課題/領域番号 |
16592126
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎看護学
|
研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
平河 勝美 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (10254476)
|
研究分担者 |
林 千冬 神戸市看護大学, 看護学, 教授 (60272267)
中根 薫 神戸市看護大学, 看護学, 助手 (10305708)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
キーワード | 准看護師 / 看護師2年課程通信制 / 学習経験 / 教育課題 |
研究概要 |
本研究では、「看護師2年課程(通信制)」という教育制度の初期において次の2点を明らかにすることを目的としてきた。 1 准看護師がどのような学習経験をしているかを明らかにする 2 1をもとにこの教育課程における教育上の問題を明らかにする 20名の准看護師の協力を得て、半構成的な聴き取り調査を行った。語られた内容をナラティブ・アプローチないしライフストーリー・アプローチによって解釈した結果、主に以下のようなことが明らかになった。 1 紙上事例演習などにこれまでの臨床看護経験を反映させながら取り組んでいる。 2 看護学などの知識に照らし、看護の方法や技術について点検したり再解釈している。 3 どのような看護を実践していくかという今後の方向を探究しながら学習している。 4 今回の進学が自分の人生において持つ意味を捉えようとしている。 5 教師との間に直接的な相互作用を求めている。 6 病院見学実習などで偶発的に出会った現象から、自由に学び取っている。 7 一部に辛い経験を含め、時間、空間、経済などをやりくりして学び続けている。 これらに対して、次のような考察を加えた。 1 准看護師の学習において、臨床看護経験から培ってきた実践的な知が中核になっていると捉える必要がある。また、カリキュラムの上を順調に進むこと、国家試験に合格することが必要以上に意識されると、学習が技術化していく可能性がある。 2 学習機会の均等的保障のために、教育の公共性という原理にもとづいて議論し行動していく必要がある。
|