研究課題/領域番号 |
16592136
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
岡田 洋子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90281906)
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研究分担者 |
茎津 智子 天使大学, 看護栄養学部, 助教授 (10177975)
井上 ひとみ 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50295169)
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キーワード | Death Education / 小学生 / 中学生 / 日本 / 死の概念 / 認知的発達 / ピアジェ / 評価 |
研究概要 |
平成13-15年度報告書でDeath-Educationのための指針および具体的方略の開発と実践・評価-小・中学生を対象とした-を報告した。平成16年度はDeath-Educationのための指針および具体的方略の開発と実践・評価(その2)の第1段階として、テレビ局・新聞社等からの問い合わせもあり社会問題ともなっている、死の可逆性「死んだ人は生き返ることができる」に着目して、Death-Educationの事前調査および実践・評価を、小学校低学年・高学年、中学生に焦点化し再度分析・検討を重ねた。 その結果、子どもの「死の不可逆性」の理解に「変化」あるいは「混乱」が生じていることが示唆された。具体的には、「死ぬことは眠ることと同じで、目がさめるとまた生き返ることができますか」「死んだ人を生き返らせることはできますか」に「はい」あるいは「わからない」と回答した中学生は、合わせると34.1%で小学生より中学生で増加している。「死んだ人は決して生き返らないですか」に「いいえ」あるいは「わからない」と回答した生徒は、合わせると小学校低学年41.8%、高学年47.3%であるが、中学生は51.9%と5割に及び、学年が進むに従って死を可逆的に捉える傾向の増加が示唆された。 そのため17年度は、前述した「死の不可逆性の理解」に影響する要因・背景にも着目、これらを含めて、Death-Educationのための指針および具体的方略の開発と実践・評価(その2)を進めていく予定である。
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