研究課題/領域番号 |
16592136
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
岡田 洋子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90281906)
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研究分担者 |
菅野 予史季 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20322901)
茎津 智子 天使大学, 看護栄養学部, 助教授 (10177975)
井上 由紀子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (00320557)
井上 ひとみ 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50295169)
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キーワード | DEath-Education / 死の概念 / 認知的発達 / 小学生 / 中学生 / ピアジェ / 評価 / 日本 |
研究概要 |
凶悪犯罪の低年齢化といった社会問題と合間って、小中学生の高学年になるほど見られる「人間は死んでも生き返る、あるいは分からない」といった、死の概念発達・死の理解に変化・混乱が生じていることが、研究結果から示唆された。そのため17年度-18年度はさらに協力校を開拓し、これまでのDeath-Educationに対話を取り入れ、方略の充実を図ること。死を可逆的にとらえる傾向とその背景の検討を目標とし引き続き研究に取り組んだ。しかし、小中学生による凶悪犯罪が社会問題化する中、なかなか協力校が得られず、18年秋になりS市のA小学校から協力の意向が得られ、ようやく本格的に研究を始動した(現在報告書作成中)。 A小学校は6学年を対象に、単元「いのちの授業」(計36時間)を独自に展開、いのちの大切さ・Death-Educationに取り組み始めた学校である。単元は8テーマで構成され打ち合わせの結果、私達は後半6番目のテーマ分担となった。身近な死から死を学ぶ「死ってなに?」である。1日2時間、2日で計4時間を担当した。対象:6学年3クラス120名である。方法:1日目は(1)Death-Education実施前にこれまでを振り返り、印象に残っている内容や感想をレポート提出する。(2)教材「たかし君ありがとう」のビデオ鑑賞、(3)ビデオを見て思ったことや考えたこと、感想をレポート提出する。2日目は(1)「たかし君ありがとう」のビデオを見て思ったことや考えたこと、感想をお互いに述べ合う。(2)命・死・生についての考えを伝え合う(死と生き返りの関係を含め)である。分析方法:ビデオ鑑賞の前後に書いたレポートを逐語録とした帰納的・記述的方法である。結果:自分と同じ6年生で病気のため亡くなったたかし君、「悔いはあったか否か?」といった視点から、自分の考えを伝え合うこと、人の意見を聞いて考えが変わった自分を表現できるなど、導けば意思を表明できることが確認できた(詳細については報告書参照)。 なお、上記事情により発表はこれからである
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