研究課題/領域番号 |
16592143
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研究機関 | 岐阜県立看護大学 |
研究代表者 |
泊 祐子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60197910)
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研究分担者 |
長谷川 桂子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80326107)
石井 康子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授 (60259158)
豊永 奈緒美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助手 (00405135)
古株 ひろみ 滋賀県立大学, 人間看護学部, 講師 (80259390)
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キーワード | 障害児 / 家族 / 母親の就労状況 / エンパワメント |
研究概要 |
1.研究目的 障害のある子どものいる家族へのエンパワメントを考えるとき、障害のある子どもが双子の場合が多いことや、双子の妊娠及び育児には不安やストレスが高く、様々な問題が起こりやすいことが明らかとなっているので、本年度は、双子および双子に障害児がいる家族を対象に、調査を進めた。ストレスが高い状況の母親が、就労を希望する場合にどのような状況であるのか、双子を育てる母親の就労状況と家族の協力の実態を明らかにすることを目的とした。 2.本年度の活動と調査 18歳以下の双子のいる母親の会の会員に調査を依頼した。回答のあった527人のうち、子どもに慢性疾患や障害のない453人を分析対象とした。調査票は会報に同封して配布し、郵送による返送を依頼した。 1)双子が健常である家族の集計 2)双子の一人あるいは両方に障害児がいる家族の集計 3)1)2)の比較検討 4)上記の結果を踏まえての面接計画の立案 3.結果 「双子を育てる母親の就労に関する調査」結果: 回答数は528人、対象の母親の平均年齢は40.2歳(SD5.2)、父親42.7歳(SD5.8)、双子は8.7歳(SD4.9)であった。双子が健常は464人、障害児がいる場合は、64人であった。 双子が健常児では、現在281名(62.0%)の母親が就労し、勤務形態は「常勤」98名、「パート・内職」141名、「自営」42名であった。双子に障害児がいる母親では、現在就労している者は31人であり、出産前から働いている者は12名(18.8%)であった。一時退職し、その後再就職した者の辞めた理由は、双子の妊娠のため11名、育児のため8名、勤務の融通5名、預ける場所がない4名、病気に戸惑いがある4名などであった、再就職した理由は、子どもの状態が安定11名、子どもの入学、入園など13名、経済的理由12名、働きたかった10名であった。母親達の就労支援のためにも、子どもの健康管理面のサポートと、妊娠時からの安心した子育て環境づくりの必要性が示唆された。 上記の結果を踏まえ、母親の就労プロセスを詳細に明らかにするために、次年度は半構成面接を予定している。
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