研究課題/領域番号 |
16592151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村上 京子 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (10294662)
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研究分担者 |
辻野 久美子 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60269157)
塚原 正人 山口大学, 大学院医学系研究科, 副学長 (20136188)
飯野 英親 山口大学, 医学部附属病院, 副看護部長 (20284276)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2006
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キーワード | 妊娠 / 出生前診断 / インフォームド・コンセント / 超音波検査 / 先天異常 |
研究概要 |
胎児診断時のインフォームド・コンセントに対する妊婦・家族のニーズを把握するため、(1)超音波検査に対する妊婦の意識調査、(2)先天異常を持つ子どもを出産した母親に対する後方視野的聴き取り調査を実施した。 1)超音波検査に対する妊婦の意識調査 正常な妊娠経過をたどる妊娠中期(15〜35週)の妊婦(19-43歳)、252名(回収率96.5%)に、質問紙調査を実施した。 超音波検査に関する情報では、122名(48.4%)が検査前に情報を得ており、情報源は育児書85名(33.7%)、友人・親戚57名(22.6%)、医療者37名(14.7%)などであった。 超音波検査の目的について、「赤ちゃん(胎児)の成長をチェックする」では、全員が「そう思う」「ややそう思う」と回答していた。妊娠の異常がないか、胎児の病気がないかといった項目でも、7割が「そう思う」とし、「ややそう思う」としたものを含めると9割以上あった。また、9割の妊婦が「超音波検査が楽しみ」「赤ちゃんへの愛情が増す」と回答した。 一方、妊婦の170名(67.5%)が「児の病気が見つかるかもしれないことを心配する」としていたが、234名(92.9%)が「超音波検査で胎児の病気をすべて知りたい」とした。また、全員が「超音波検査でより安心することができる」と回答していた。 2)先天異常児を持つ母親の面接調査 先天異常児をもつ家族に対する具体的ケアを検討するため、母親5名を対象に面接調査を行った。母親は、乳児期早期には「遅いだけで他の児と変わらないのではないか」といった気持ちを持っていたが、次第に遅れを受け止める時期があった。さらに、健常児、あるいは平均的病状と比較してどの程度かを考えていた。育児に当たっては父親(夫)・家族の理解が重要であり、児のきょうだいには「病気を意識せずに同じように」接するようにしていた。また、自分のニーズに応じて親の会を活用できることを希望していた。
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