平成17年度は、研究協力の2施設での学習会・講演会の開催と、看護実践のための教材用の媒体物を作成した。また、NICU入院患児と家族への看護ケアモデルの作成を行った。これらの活用法と今後の看護ケア体制について考察を行った。 1)学習会・講演会の開催とその評価 (1)当事者家族からの話を聞いたり、フリッピーインファントの体操の演習を行い、看護実践の具体的な方向性がイメージできた。 2)看護実践用媒体物およびケアモデルの作成 (1)出生前相談用テキストの作成(看護者用) 出生前相談に対する理念、医療体制、出生前相談に関連する医学的知識および統計資料から成る冊子を作成した。この作成過程におけるスタッフの学習、院内スタッフへの出生前相談の知識や認識を高めることとなった。 (2)遺伝相談外来のリーフレットの作成 遺伝相談外来を妊婦および来院者に周知をして、活用できるようにリーフレットを作成し、院内および関連医療施設に送付した。 (3)NICU入院患児と家族へのケアモデルを作成して、それを試用した実践を行った。 3)研究成果報告 (1)第18回国際遺伝看護学会(ISONG)米国ソルトレーク市大会のシンポジウムInnovative Opportunities for genomic nursing practiceで、"An Action Research Approach for Genetic nursing practices"の報告を行った。 (2)研究協同メンバーで、研究過程の評価と考察を行い、報告書を作成した。
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