研究課題/領域番号 |
16592156
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (70258903)
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研究分担者 |
西脇 由枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90132175)
徳本 弘子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (00315699)
岡本 幸江 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70305811)
久木元 理恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (30363782)
田村 佳士枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (60236750)
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キーワード | 問題基盤型学習 / PBLテュートリアル / 学習過程 / テュータの役割 / 少人数教育 / 小児看護学 / 事例学習 / 看護技術教育 |
研究概要 |
1.目的; 問題解決能力・技術の習得を目指した小児看護学専門テュートリアル学習(以下小児PBL)における学生の学習過程とテュータの役割を明らかにする。 2.研究方法; PBLテュートリアル教育の実践、質的記述的研究方法 因子探索的デザイン 3.結果; (1)データの概要 参加承諾が得られた学生から1G5名のグループを編成し4G/20名のデータを得た。4Gとも17時限(座学PBL7時限、技術演習を含むPBL10時限)にわたり、事例シートによるPBLテュートリアルを実施した。4Gの全PBL場面を録画した。学習記録としてホワイトボードの記載内容を収集した。各時限毎に個々の学生が記述した学習ふりかえりを収集した。前期終了後にPBL時のVTRを用い再生刺激法によるふり返りを含む半構成的面接を個人とグループに実施した。面接は録音し逐語録とし分析に使用した。 (2)学生の学習過程 面接で印象に残っている討議場面として、4グループの学生が「わからない」から「わかった」「つながった」体験をした討議場面をあげた。面接で得られた学生の認識と学生が印象に残ったとしてあげた討議場面の分析から、学生はわからないことを学習課題として学習を進めていた。その過程で学習した項目を関連づけて症状・病態を考え、事例の子どもの状態として病態や病状や病態の成り行きを理解していた。また、状況と関連づける中で子どもの生活像をふくらませ、子どものイメージを作り上げていた。また、技術演習を含むPBLでは、座学PBLの学習で関連づけた事項や事例のイメージ像により学習過程が規定されていた。テュータが、子どもの動き、状態、医療の状況を問いとして提示し、学生はこれに応じることで状況の意味を知り、事物を子どもの状況と関連づけていた。 (3)テュータの役割 テュータは学生の状況を捉えPBLテュートリアルの学習展開を促していた。また、小児看護の思考を問いとして提示し学生に事例の子どものイメージを描かせ学習過程を進める介入をしていた。
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