研究課題/領域番号 |
16592156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (70258903)
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研究分担者 |
徳本 弘子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (00315699)
岡本 幸江 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (70305811)
西脇 由枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90132175)
田村 佳士枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (60236750)
久木元 理恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (30363782)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | 問題基盤型学習 / PBLテュートリアル / 学習過程 / テュータの役割 / 少人数教育 / 小児看護学 / 状況に埋め込まれた学習 / 看護技術教育 |
研究概要 |
1.目的:問題解決能力・技術の習得を目指した小児看護学専門テュートリアル(以下小児PBL)における学生の学習過程とテュータの役割を明らかにする。 2.研究方法:PBLテュートリアルの実践、質的記述的研究方法 因子探索的デザイン データ収集、PBL場面の録画、PBL終了後再生刺激法によるふり返りを含む半構成的面接。 3.結果:PBL場面と面接を合わせて、比較分析を行ない学生にとっての意味を抽出した。 1)小児看護PBL(座学部分)における学生の学習過程 学生ははじめ事例の記述がわからない。学生はわからないことを調べ、テュータの支援を受けながら討議することで、情報が関連づき、事例の子どもの症状、状態、病態のメカニズム、病態の成り行きがわかるようになる。さらに生活像が膨らんで事例の子どもの像ができる。事例の子どもがケアしたい対象となる。つまり小児看護の対象像と思考過程を得る学びの過程であった。 2)小児看護PBL(座学部分)におけるテュータの役割 小児PBLにおいて、テュータは学生が学習内容や知識を関連付けていくことを促すために「根拠」と病態の「メカニズム」、疾患の成り行きについての問いを繰り返し発していた。また、事例の子どもの生活像についても関連づけを促し、学生が事例の子どものイメージを身近に感じつつ描くことを促していた。このようなテュータの介入は、学生に看護の対象として子どもを捉える能力の習得を促す役割といえる。 3)小児看護PBL(技術演習)における学習過程 学生の小児看護技術習得の過程は、はじめ対象と技術、状況をそれぞれ確認する行為から始り、徐々にそれぞれの関係を行動の中で関連させていき、対象と状況、行為を連動して行なう看護技術としてできるようになった技術習得の過程であった。学生の小児看護技術習得の過程は既習の小児PBLの議論における児の全体像に規定された。
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