研究課題/領域番号 |
16592157
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
天谷 真奈美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教授 (00279621)
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研究分担者 |
阿部 由香 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (00320713)
小林 悟子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (00389800)
関根 正 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (20404931)
鈴木 真揚 京都大学, 医学部, 助手 (60336493)
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キーワード | 精神障害者 / 社会参加 / 自己効力感 / 精神科リハビリテーション |
研究概要 |
本研究は、精神障害者の社会参加に対する自信(自己効力感)を測定する尺度を開発することを目的とした。研究の最終年度にあたる18年度は、それまで127名の地域で生活する精神障害者から研究協力者として協力いただき、データ収集を終えていたが、更に213名の研究協力者からデータ収集を行わせていただき、対象数を340名まで拡大することができた。この結果、尺度開発において充分な帯小数を確保して尺度を洗練し、その信頼性と妥当性を検証するに至った。 昨年度に項目作成を行った37項目の社会参加自己効力感尺度暫定版について、項目分析した結果から35項目に絞られた。さらにその尺度について因子分析(主因子法、プロマックス回転)を行い、因子負荷量が0.35以下の項目を吟味し最終的に4因子27項目に絞られたものを社会参加効力感尺度とした。 また尺度の信頼性はクロンバックα係数が0.955(下位尺度0.82〜0.86)と安定した内的一貫性が、更に他心理尺度との相関から基準関連妥当性や構成概念妥当性を一定に確保していることが確認された。 今回開発された自己評価尺度は、症状評価やリハビリテーション評価など専門家の客観的な評価判断と併用することによって、精神障害者自身の主観も含めどんな要因が社会参加を妨げ自立を困難にしているのか総合的な判断を可能とする。それにより、かれらの実態に即した適切な支援を行いやすくするものと考える。 以上の研究成果の一部は、第9回世界行動医学会総会、第13回日本行動医学会、および第37回日本看護学会精神科看護にて学会発表を実施した。その後に、論文おして学会誌に掲載する予定である。
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