本研究では、地域で生活している健康障害を持つ学童期・思春期の子ども(以下、子どもと称す)のヘルスプロモーションを支援する看護介入を構築することを目的としている。本研究により、地域で生活している健康障害をもつ子どものヘルスプロモーションを支援する看護介入、子どもに関わり支援している専門職種のみならず家族を含めた協働のあり方などを提案し、子どもや家族のより豊かな生活を支援することができると考える。 そのために、昨年度作成途中にあった質問項目を小児看護学・家族看護学の研究者より指導を受けながら洗練化させる作業を継続して行った。その結果、子どもを養育している家族(母親または父親)を対象とした「子どもの力を育む家族のかかわり」について調査するアンケートを作成した。このアンケートは、子どもや家族についての設問、家族の子どもへかかわりに関する設問;保健行動を育むかかわり(「清潔」「休息」「生活時間」「友達関係」「家族関係」「セルフケア」「自己効力感」「心の安定」「生きる姿勢」「自己の開示」)27項目、療養行動を育むかかわり(「知識を教える」「動機づける」「意欲を高める」「実施する」「評価する」「継続する」「自主性をもたせる」)30項目から構成されている。療養行動については、2型糖尿病・肥満の場合、喘息の場合とに分けて作成している。現在、高知女子大学看護研究倫理審査委員会にて審査を受けている。今後、調査場所を検討し、アンケートを配布していく予定にしている。
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